4月28日(火曜日)のビットコイン(BTC)は、77,800ドル付近で推移し、本日から始まるFOMC(4/28-29)を目前に神経質な動きとなっています。イランから米国への新和平提案、Powell議長最後となる可能性のあるFOMC、大手ハイテク決算集中という3つの重大イベントが今週前半に集中しており、80,000ドル突破か74,000ドル防衛かの分水嶺となる週です。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年4月28日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、77,800ドル付近で推移しています。Yahoo Financeによれば、BTCは月曜日に$78,670で開場し1.4%高で始まったものの、ET時間7:24までに$77,856まで反落、$79,000を一時超えたあと先週から続いてきたレンジ内に戻っています。Fortuneの4月27日午前9時(ET)時点のデータでは$77,698.90となっています。
本日最大の注目イベントは、米連邦準備制度理事会(FOMC)の4月28〜29日会合の開幕です。FXPremiereは「FOMC会合は今週最大のマクロイベント、Bitcoinは流動性・ドル強度・利回りに敏感で、Fedの言葉が三者を急変させる」と分析しています。Jerome Powell議長にとって最後となる可能性のある会合で、4月29日には上院が次期議長候補Kevin Warsh氏の指名承認投票も実施します。
地政学面では、Yahoo Financeによれば、イランが週末ワシントンに新和平提案を送付したと報道され、投資家心理は楽観に傾いています。ただし、米海軍の封鎖継続とイランの船舶拿捕継続を踏まえると、ホルムズ海峡再開放までの道のりは依然遠い状況です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



FOMC・大手ハイテク決算・イラン新和平提案という3つの重大イベントが同じ週に集中するのは、2026年でも極めて珍しい構図です。
本日の相場を読み解くうえで意識したい軸は、「FOMCでのハト派・タカ派の出方」と「80,000ドル試しに必要な追加触媒」という2つの要素です。
後述の価格動向セクションでは、77,800ドル付近の攻防と、上値80,000-83,000ドル、下値74,000-76,500ドルの重要レベルを整理していきます。オンチェーン項では、9日連続$2.12B ETF流入と、IBIT options OIがDeribitを超えた歴史的転換、Strategyの累計815,061 BTC到達を確認します。
マクロ項ではFOMC・ハイテク決算・PCEインフレ・Q1 GDPの集中スケジュール、ファンダメンタルズ項では4/29上院Warsh投票・CLARITY Act期待・MSBT拡大、Bitcoin 2026 Conference開幕(5月)をお伝えします。最後に地政学項で、イラン新提案の評価とホルムズ海峡の現状を整理します。
読者の皆さまには、目先のヘッドラインに振り回されるのではなく、「今週のイベントが終わった後にBTCがどこにいるか」という構造的視点を持っていただければと思います。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月28日) | 約77,800ドル(約1,194万円) | FOMC直前のレンジ内推移 |
| 前日比 | -0.4%前後(24時間) | 反落、$79,000試しから後退 |
| 4月月次騰落率 | +13.6% | 2024年11月以来の最強月 |
| 直近週間高値 | 約79,200ドル | $80,000試しは未達 |
| 直近週間安値 | 約77,000ドル | 4/24-25のレンジ下限 |
| 直近30日レンジ | 約67,000〜79,200ドル | 1か月で約12,000ドル値幅 |
| 上値抵抗(直近) | 79,200ドル | 直近スイング高値 |
| 次の抵抗 | 80,000ドル | 最大の心理的節目 |
| 強い抵抗 | 83,312〜85,920ドル | Fib 0.618・R3レジスタンス |
| 下値サポート | 76,500〜77,000ドル | 直近のサポートライン |
| 次の下値 | 74,000ドル | ETFコストベーシス |
| 強い支持 | 72,000〜70,000ドル | EMAクラスター |
| 50日移動平均 | 約71,700ドル | 上抜け維持 |
| 200日EMA | 約84,000ドル | 長期転換点 |
| RSI(14日) | 約60 | 強気バイアス、過熱感なし |
| BTCドミナンス | 約58.1% | 上昇継続 |
| 時価総額 | 約1.56兆ドル | 世界最大の仮想通貨資産 |
| Fear & Greed Index | 31(Fear) | センチメント慎重 |
| 史上最高値 | 約126,198ドル | 2025年10月6日、現在-38% |
2026年4月28日時点のデータでは、BTC/USDは77,800ドル付近で推移していました。日本円換算では約1,194万円となり、月曜日の高値圏からはやや反落した水準です。
テクニカル面では、Cryptopotatoが指摘するように、過去のFOMC会合で「BTCは直近9回のFOMCのうち8回で会合後に下落」する傾向があり、今回もFOMC直後の短期下押しは想定されています。ただし、4月の月次騰落率+13.6%という強さは、地政学・規制・機関買いという複数の好材料が重なった結果であり、一時的な下押しがあっても中期トレンドは強気構造を維持しています。
注目すべき重要レベルは、上値が直近スイング高値の$79,200、心理的節目の$80,000、続いてFib 0.618の$83,312、200日EMAの$84,000、R3レジスタンスの$85,920です。下値では$76,500-$77,000のサポート、ETFコストベーシスの$74,000、EMAクラスターの$72,000-$70,000となります。
FOMCで意外なハト派メッセージが出れば$80,000突破→$83,000試しが現実味を帯び、タカ派なら$74,000ETFコストベーシス試しのリスクが浮上します。



出典:CryptoPotato(FOMC直後のBTC下落傾向・今週イベント)、Yahoo Finance(4/27 BTC$78,670開場・$77,856反落)
ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
オンチェーンデータは、機関投資家の歴史的規模の蓄積を引き続き示しています。MEXC Newsによれば、米スポットBTC ETFは4月24日まで9日連続の純流入を記録し、累計$2.12Bに達しました。これは2024年7月のローンチ以来でも有数の連続流入記録です。
特筆すべき構造変化として、BlackRock IBITのオプション・オープンインタレスト(OI)が$27.61BまでDeribitの$26.90Bを上回り、史上初めて伝統金融側のBTC派生商品が暗号資産専業デリバ市場を凌駕しました。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| BTC ETF連続流入記録 | 9日連続(累計$2.12B) | 4/16-4/24、強い機関買い継続 |
| BlackRock IBIT 4/24単日 | $269M | 3月以来最大単日 |
| BlackRock IBIT options OI | $27.61B | 初めてDeribit($26.90B)を超過 |
| Strategy先週購入 | 34,164 BTC(約$25.4億) | 2024年11月以来最大規模 |
| Strategy累計BTC保有 | 815,061 BTC | 平均単価$75,527 |
| BlackRock IBIT保有BTC | 809,870 BTC | 米スポットETF市場の62%占有 |
| 大口ウォレット月次蓄積 | 約27万BTC | 2013年以来最大の月次購入 |
| 取引所BTC残高 | 約221万BTC | 7年来低水準、浮動株タイト化 |
| パーペチュアル先物FR | マイナス→転換兆候 | FTX崩壊以来最長のマイナスから転換 |
| 5日間機関吸収量 | 約19,000 BTC | 「規律ある下値の床」を形成 |
IBIT options OIがDeribitを超えたことは、BTCデリバティブ市場の重心が「暗号資産専業」から「規制下の伝統金融」へとシフトしている象徴的な転換です。MEXC Newsによれば、4/24単日でBlackRock IBITは$269Mを集め、3月以来最大の単日流入を記録しています。
機関蓄積の柱はIBITだけではなく、Strategyの累計815,061 BTC(平均単価$75,527)、Morgan Stanley MSBT($163M累計、流出ゼロ日)、大口ウォレットの過去30日累計27万BTC蓄積など、複数の構造的買い手が併走しています。



出典:MEXC News(9日連続$2.12B ETF流入・IBIT options OI Deribit超え)
ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
マクロ環境は、今週前半に重要イベントが集中しています。Cryptopotatoによれば、本日4/28-29のFOMC、Microsoft・Amazon・Meta・Googleの大手ハイテク決算(水曜日)、Apple決算・Q1 2026 GDP発表・3月PCEインフレ発表(木曜日)と、S&P500企業の20%が今週決算を発表する集中スケジュールです。
米株市場では、4月25日金曜日終値ベースでS&P500が7,165(+0.80%)、ナスダックが24,837(+1.63%)、VIXは18.71(-3.11%)とリスクオン地合いを維持して4月最終週へ突入しました。BTCはナスダックとの相関0.85と高く、ハイテク決算の結果次第ではBTCの方向感も大きく動く可能性があります。
原油は停戦延長後も高止まりが続き、WTIは$87.31付近で推移しています。米10年債利回りは4.24%付近を維持しており、本日のFOMCがハト派・タカ派どちらのメッセージを出すかが最大の節目です。CME FedWatchによれば、市場は今回のFOMCでの据え置きを98%確率で織り込んでおり、サプライズの方向次第でBTCが大きく動く可能性があります。
FXPremiereは、「ハト派Fed・ドル安・利回り低下・原油安定・ETF前向きセンチメントの組み合わせがBTC・ETH・主要アルトを支援する」と分析しています。逆に、原油主導のインフレ懸念でタカ派姿勢が示されれば、BTCは下押し圧力を受けます。



出典:FXPremiere(FOMC週・ハト派/タカ派シナリオ・原油リスク)、CryptoPotato(ハイテク決算集中・GDP・PCE)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
BTCのファンダメンタル面は、本日も重要な進展が続いています。最大のトピックは、4月29日に上院が次期Fed議長候補Kevin Warsh氏の指名承認投票を実施することです。Coingapeによれば、Warsh氏は「BTCを新しいゴールド」と公言しており、5月15日にPowell議長から正式に交代する見込みです。彼の指名通過は、BTCにとって中期的に強い構造的好材料となります。
規制面では、CLARITY Act(仮想通貨市場構造法案)の上院銀行委員会マークアップ投票が今週後半に予定されています。120社超の暗号資産企業(Coinbase、Ripple、Kraken、Circle、Andreessen Horowitz等)が4月23日に共同で上院に法案推進を求める書状を送付しており、議会通過への期待が高まっています。
機関投資家動向では、Strategyが4/22週時点で累計BTC保有815,061 BTC、平均単価$75,527に到達。Morgan StanleyのMSBT(4/8ローンチ)は業界最安手数料0.14%で、ローンチ以来全日プラス流入を維持しています。Goldman Sachs Bitcoin ETFの書類提出も継続中で、機関化の流れは加速しています。
5月開幕予定のBitcoin 2026 Conferenceがラスベガスで開催され、40,000人以上の参加者が見込まれています。MetaMaskによれば、4月25日にはTrump大統領がフロリダ州マール・ア・ラーゴで開催された暗号資産カンファレンスで講演し、政権の暗号資産政策への積極姿勢を改めて示しました。
技術面では、Bitcoin Core v31.0rc4(4/11テスト版リリース)のcluster mempool redesign、Tor/I2P経由の取引ブロードキャスト義務化、BIP-360・QSB(Quantum-Safe Bitcoin)プロトコルの量子耐性研究などが進展しています。



出典:Coingape(4/29上院Warsh投票・FOMC・5/15議長交代)、MetaMask(マール・ア・ラーゴ講演・Bitcoin 2026 Conference・ETF流入)
ビットコイン(BTC)と地政学・国際情勢
本日の相場に影響を与えている地政学要因は、複雑な状況が続いています。Yahoo Financeによれば、週末にイランがワシントンに新たな和平提案を送付したと報道され、市場心理は一時楽観に傾きました。これがBTCの月曜日朝の+1.4%上昇($79,000試し)の背景です。
ただし、The Market Periodicalによれば、Trump大統領は4月26日にSteve Witkoff、Jared Kushner両特使のパキスタン訪問をキャンセルしました。理由として「物流上の懸念とワシントンの強い交渉ポジション」を挙げ、「イラン側が直接対話を主導すべき」と発言しています。これを受けてBTCは$78,000台前半から$77,200まで反落しました。
米海軍によるイラン港湾封鎖は継続中で、イラン側も船舶拿捕を継続しています。原油価格は$87付近で高止まりしており、地政学プレミアムは完全には解消されていません。Polymarketでは「ホルムズ海峡が4月末までに正常化する確率」は28%と低水準ですが、「6月末までの正常化」は81%と中長期の外交解決期待は残されています。
BTCはイラン戦争開始(2月28日)以降、ソフトウェア株などのリスク資産を一貫してアウトパフォームしており、「地政学ショック吸収役」「デジタルゴールド」としての性質を強化してきました。$60,000台の安値から$78,000台への+30%の戻りは、地政学不安にもかかわらず実現したものです。
ダウンサイドシナリオとして、和平交渉が再度決裂し原油100ドル超となれば、BTCは$72,000支持試しのリスクが浮上します。逆に、今週の和平協議で実質的な進展が見られれば、$80,000突破→$83,000、$85,920への上昇が期待できます。



出典:The Market Periodical(Trump 4/26パキスタン envoy訪問キャンセル・$77,200反落)、Yahoo Finance(イラン週末新和平提案・米海軍封鎖継続)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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日本証券業協会
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
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