リップル(XRP)は1.52ドル近辺まで戻しました。先週は3銘柄のなかで唯一下落し、1.48ドルまで水準を下げる場面もありましたが、米国の雇用統計を受けた買いで週明けに1.50ドルを回復しています。それでも戻りの勢いは、他の2銘柄に及びませんでした。
リップル(XRP) 相場解説(2026年10月5日 更新)
リップル(XRP)の注目ポイント
リップル(XRP)は1.50ドル台での推移となっています。先週は1.48ドルから1.52ドルの狭い範囲で動き、週を通して水準を切り下げました。
週明けに戻した理由は、この銘柄に固有の材料ではありません。10月2日に発表された9月の米雇用統計が市場予想を大きく下回り、10月の利上げを見込む確率が大幅に下がったことで、暗号資産全体に買いが入っています。
上値として意識されているのは1.56ドルです。200日指数平滑移動平均にあたり、9月下旬には4日続けてこの線に並んだものの越えられませんでした。下値は1.4515ドル、次に1.4335ドルです。
1.4335ドルは重要な水準です。ここを割り込むと、9月22日から進んだ上抜けそのものが無効になります。先週の安値は1.48ドルで、この水準までは約3%の距離がありました。
値動きの大きさも変わりました。先週の値幅は約2.7%で、9月下旬の約19%から大幅に縮小しています。荒い値動きがこの銘柄の特徴でしたが、先週は落ち着いていました。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)の先週1週間の値動き
先週は、じりじりと水準を下げる展開でした。9月28日の1.52ドル近辺から始まり、29日に1.50ドル、30日に1.49ドルと階段を下りるように下げ、10月3日には週の安値となる1.48ドルをつけています。
9月28日から10月4日までの週間騰落率は約2%の下落です。3銘柄のなかで唯一のマイナスで、ビットコイン(BTC)の約0.3%上昇、イーサリアム(ETH)のほぼ横ばいに対して弱い動きとなりました。
| 日付 | 終値 | 前日比 | 主な材料 |
|---|---|---|---|
| 9月28日(月) | 約$1.52 | 約-0.7% | 中東情勢を受けた売りが続く |
| 9月29日(火) | 約$1.50 | 約-1.4% | 1.50ドルの節目まで下げる |
| 9月30日(水) | 約$1.49 | 約-0.4% | 1.50ドルを割り込む |
| 10月1日(木) | 約$1.49 | ほぼ横ばい | 雇用統計を控えて動きが乏しい |
| 10月2日(金) | 約$1.49 | 約+0.3% | 雇用統計後も上げ幅はわずか |
| 10月3日(土) | 約$1.48 | 約-0.6% | 週の安値をつける |
| 10月4日(日) | 約$1.49 | 約+0.1% | 1.49ドル台で週を終える |
注目したいのは10月2日です。雇用統計が市場予想を大きく下回り、ビットコイン(BTC)は約1.5%上げて一時8万7,000ドルを超えました。同じ日のこの銘柄の上昇は約0.3%にとどまっています。
そして翌10月3日には、わずかな上げ幅を失って週の安値をつけました。全体に買いが入った局面で上がりきれず、その後すぐに下げたことになります。
週明けの10月5日には1.52ドルまで戻しました。前日比は約2.0%で、ようやく他の2銘柄に近い動きとなっています。



リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



先週は3銘柄で唯一のマイナスでした。相場全体が静かだったのに、この銘柄だけが下げたのには理由があります。
資金の向き先です。先週から週明けにかけて、市場全体に占めるビットコイン(BTC)の比率は60%近辺まで上昇しました。これはリスクを取る動きが戻ったことを示す一方で、資金がビットコイン(BTC)に集まり、他の銘柄からは抜けている状態でもあります。比率が上がるほど、その他の銘柄は相対的に弱くなります。
価格動向のセクションでは、1.56ドルと1.4335ドルという2つの水準の意味を整理します。
マクロ環境のセクションでは、全体に買いが入るときにこの銘柄が置いていかれる構造を見ます。
この先の予定のセクションでは、10月末の会合までに控えている材料を確認します。
相場全体が上がるときに上がらない銘柄は、相場全体が下がるときにどうなるのか。先週のような静かな週は、その答えを確かめる材料にはなりません。ただ、問いとして持っておく価値はあります。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
2026年10月5日午後2時ごろ(JST)時点で、リップル(XRP)は1.52ドル近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね240円前後の水準です。
先週の値幅は、終値ベースで安値の1.48ドルから高値の1.52ドルまで、約2.7%でした。9月下旬の週間値幅が約19%だったことと比べると、7分の1以下に縮小しています。
時価総額は約956億ドルで、暗号資産では第5位です。史上最高値からの下落率は約58%で、3銘柄のなかで最も深い水準にあります。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 直近の水準(10月5日) | 約$1.52 | 約240円前後で推移 |
| 前日比 | 約+2.0% | 10月4日の約$1.49から上昇 |
| 週間騰落率(9月28日〜10月4日) | 約-2% | 3銘柄で唯一のマイナス |
| 週間高値(終値ベース) | 約$1.52 | 9月28日・週の初日が高値 |
| 週間安値(終値ベース) | 約$1.48 | 10月3日に記録 |
| 週間の値幅 | 約2.7% | 9月下旬の約19%から大幅に縮小 |
| 上値抵抗 | $1.56、次に$1.66 | 前者は200日指数平滑移動平均 |
| 下値サポート | $1.4515、次に$1.4335 | 後者を割ると上抜けが無効に |
| 時価総額 | 約$956億 | 暗号資産で第5位 |
| 完全希薄化後の時価総額 | 約$1,520億 | 現在との差は約564億ドル |
| 流通供給量 | 約628億8,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 史上最高値 | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-58% | 3銘柄で最も深い |
週の初日が高値で、途中で安値をつけ、終値が安値圏に近い。先週のこの形は、戻す力が弱かったことを示しています。
当面の判断材料は2つです。上は1.56ドルの200日指数平滑移動平均、下は1.4335ドルです。後者を割ると、9月22日から進んだ上抜けの前提が崩れます。



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
先週この銘柄を動かしたのは、2つの外の材料でした。
ひとつは金利です。10月2日に発表された9月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が2万9,000人の増加にとどまり、市場予想の8万4,000人を大きく下回りました。7月分と8月分にも下方修正が入っています。これを受けて10月の利上げを見込む確率は大幅に下がりました。
もうひとつは資金の配分です。CoinDeskによると、市場全体に占めるビットコイン(BTC)の比率は60%近辺まで上昇し、リスクを取る動きが戻ったことの表れと伝えられています。
この2つを合わせると、先週の構図が見えます。全体に買いが入る環境ではあったものの、その資金はビットコイン(BTC)に向かい、この銘柄には回ってきませんでした。10月2日の上昇が約0.3%にとどまったのは、そのためと考えられます。
ビットコイン(BTC)の比率が上がる局面は、他の銘柄にとって必ずしも追い風になりません。市場全体が温まっても、資金の配分が偏れば取り残されます。先週はその状態でした。
なお、この銘柄には供給の面でも固有の重さがあります。流通供給量は上限1,000億XRPの約63%で、完全希薄化後の時価総額との差は約564億ドル残っています。需要が増えても、供給が増える経路が残っている構造です。



リップル(XRP)のこの先の予定
金融政策の次の会合は10月27日から28日です。先週の雇用統計を受けて、市場は据え置きを有力と見る方向へ傾きました。会合までに9月の物価指標が発表されます。
この銘柄は値動きが大きいぶん、金利や地政学といった外の材料に振られやすい傾向があります。ただし先週は値幅が約2.7%にとどまり、その傾向が出ませんでした。材料そのものが乏しかった週と言えます。
中東情勢も引き続き材料です。原油価格を通じて物価に波及する経路があり、物価指標にどう反映されるかは読み切れません。
この銘柄に固有の日程については、現時点で公表されているものを確認できていません。9月のように台帳の機能追加が続く局面であれば材料になりますが、先週から週明けにかけてはそうした動きが見られませんでした。
| 時期 | 予定 | リップル(XRP)への影響 |
|---|---|---|
| 10月中 | 9月の物価指標の発表 | 据え置き観測が維持されるか |
| 10月27日〜28日 | 金融政策の会合 | 利回りの先行きが焦点 |
| 継続 | ビットコイン(BTC)の市場比率 | 比率が上がるほど相対的に弱くなる |
| 継続 | 預託契約からの供給 | 供給が増え続ける要因として残る |
短期の目安は1.56ドルと1.4335ドルの2つです。この銘柄が動き出すとすれば、外の材料が出たときか、資金の配分がビットコイン(BTC)から広がったときになるとみられます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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