ビットコイン(BTC)は6月21日、6万2000〜6万3000ドル台で軟調に推移し、週末にかけて4〜5日続落となりました。FOMCのタカ派姿勢に加え、最大の法人保有者Strategyの資金調達構造をめぐる懸念が市場心理を冷やし、新たな売り手の出現が警戒されています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年6月21日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
ビットコイン(BTC)は、6万2000〜6万3000ドル台で軟調な値動きが続いています。前々々日のFOMC以降、数日にわたって下落基調が継続し、市場心理は弱気に傾いています。
足元で新たに重しとなっているのが、最大の法人保有者Strategyをめぐる懸念です。同社の優先株STRCが額面割れを起こし、ビットコインの追加売却を迫られるのではないかとの不安が、市場全体のセンチメントを冷やしています。
本日のビットコイン(BTC)は、金融政策の逆風に加え、特定企業の財務構造への懸念という新たな売り圧力が重なる局面にあります。投資家にとっては、こうした懸念がどこまで現実的なリスクなのかを冷静に見極めることが重要です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



金融政策の逆風に企業の財務懸念が重なるいま、あなたはこの下げを構造的なリスクと見るか、それとも一時的な不安の織り込みと捉えるでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、6万2000ドル台まで水準を下げ、複数の売り圧力が交錯しています。価格動向のセクションでは、4〜5日続落の流れと、移動平均線を下回るテクニカル構造を確認します。
マクロ環境のセクションでは、相場を支配し続けるタカ派的なFOMCの影響を整理します。ファンダメンタルズのセクションでは、Strategyの優先株STRCをめぐる懸念と、その波及リスクを取り上げます。
オンチェーンデータのセクションでは、採掘コストを下回る価格が一部のマイナーに与える影響と、レバレッジ清算の動きを扱います。
注目すべきは、金融政策という従来からの逆風に加え、Strategyやマイナーという「新たな売り手」が意識され始めた点です。目先の不安に流されるのか、それとも懸念の実態を冷静に見極めるのか。今の相場は、リスクの質を見極める視点を投資家に求めているといえそうです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月20日のデータでは、ビットコイン(BTC)は6万3609ドル前後で推移していました。前日からはやや持ち直したものの、6月19日には一時6万2400ドルを割り込む場面もありました。
CoinDeskによると、6月19日にビットコインは24時間で2.5%下落し、4日続落となりました。6月16日に付けた約2週間ぶり高値の6万6700ドルからは、数日で大きく水準を切り下げています。今月の安値圏が、引き続き下値の節目として意識されています。
テクニカル面では、50日移動平均線(約6万5750ドル)・200日移動平均線(約6万5192ドル)をともに下回って推移しており、上値の重い構造が続いています。14日RSIは49前後と中立圏にあり、明確な方向感を欠いています。市場心理を示すFear & Greed Indexは23と「極度の恐怖」圏にとどまりました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月21日) | 約6万3609ドル | 4〜5日続落から小幅に持ち直し |
| 前日比 | 小幅変動 | 6月19日に一時6万2400ドル割れ |
| 直近高値(6月16日) | 約6万6700ドル | 約2週間ぶりの高値圏 |
| 直近安値(6月19日) | 約6万2400ドル | 下値の重要な節目 |
| 上値抵抗 | 約6万5000〜6万6000ドル | 移動平均線が集中する戻り売り帯 |
| 下値サポート | 約6万2000ドル | 割れると一段安のリスク |
| 50日移動平均線 | 約6万5750ドル | 価格は同線を下回る |
| 200日移動平均線 | 約6万5192ドル | 下回り中期は弱含み |
| 14日RSI | 約49 | 中立圏で方向感に乏しい |
| Fear & Greed Index | 23(極度の恐怖) | 市場心理は慎重 |
| 時価総額 | 約1.27兆ドル | 暗号資産で最大規模を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約12万6080ドル(2025年10月) | 現値は同水準から約半値圏 |



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
足元のビットコイン(BTC)の弱さの土台にあるのは、引き続き前々々日のFOMCです。CoinDeskによると、ウォーシュ新議長のもとでのタカ派的なFOMC以降、強気派が損失を被り続けており、過去24時間で4億5000万ドル超のレバレッジ取引が清算されたと報じられています。その大半がロングだったとされています。
金融政策の方向転換で年内の利下げ期待が後退し、リスク資産全体が圧迫されています。利回りを生まないビットコインにとって、金利が「より高く、より長く」続く環境は逆風となります。
オプション市場でも警戒感が強まっています。同メディアによると、トレーダーは今後数週間で5万2000ドル以下への下落に備えてプットオプションを積み増しており、弱気のセンチメントが鮮明になっています。当面はマクロの地合いが、相場の重しであり続けるとみられます。



出典:CoinDesk(FOMC後の清算・オプション市場の動向)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
足元で市場心理を最も冷やしているのが、最大の法人保有者Strategyをめぐる懸念です。CoinDeskによると、同社の配当付き優先株STRCが額面の100ドルを割り込んで過去最低水準まで下落し、市場では同社がビットコインを売却して構造を維持せざるを得ないとの見方が広がっていると報じられています。
STRCは、額面付近で取引されることを前提に、ビットコイン購入の資金を調達する仕組みです。BeInCryptoによると、STRCは一時80ドル台まで下落し、額面割れによって新株発行のプログラムが停止すれば、同社の資金調達の主要な経路が細るとされています。同社は約84万6000BTCを保有しています。
調査会社Marexは、5カ月にわたりビットコインが推定採掘コストの7万8000ドルを下回って取引されており、Strategyと採算の悪化したマイナーという、1週間前には想定されていなかった2つの売り手が現れたと指摘しています。もっとも、STRCの保有者の約8割は個人投資家で、これはステーブルコインのような「ペッグ崩壊」とは異なるとの冷静な見方もあり、懸念の実態は見極めが必要です。



出典:CoinDesk(STRCの額面割れ・資金調達への影響)、BeInCrypto(STRCの保有構造・市場の見方)
ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
価格の弱さは、オンチェーンの需給構造にも影響を及ぼしています。CoinDeskが引用するMarexの分析によると、ビットコインが5カ月にわたり推定採掘コストの7万8000ドルを下回って取引されたことで、採算の悪化した一部のマイナーが採掘を断念(キャピチュレーション)し、保有分の売却を迫られていると指摘されています。
レバレッジ解消の動きも続いています。CoinDeskによると、過去24時間で4億5000万ドル超のレバレッジ取引が清算され、その大半がロングでした。ビットコインとイーサリアムの先物建玉は24時間でほぼ横ばいでしたが、清算の連鎖が下げを加速させた経緯があります。
こうしたなか、デリバティブ市場では弱気の傾向が強まっています。同メディアによると、1週間物のプットオプションは10%以上のボラティリティ・プレミアムで取引されており、下落に備える動きが鮮明です。マイナーの売却圧力とレバレッジ解消が、当面の需給の重しとみられます。
| 指標 | 数値・状態 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| レバレッジ清算額(24時間) | 約4億5000万ドル超 | 大半がロング |
| 推定採掘コスト | 約7万8000ドル | 5カ月にわたり価格が下回る |
| マイナーの動向 | 一部がキャピチュレーション | 採算悪化で売却圧力 |
| 先物建玉 | ほぼ横ばい(24時間) | 清算の連鎖が下げを加速 |



出典:CoinDesk(マイナーの採算・レバレッジ清算、Marex分析)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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