証券口座は1社につき1つまで開設が可能です。中でもおすすめは、「SBI証券」「楽天証券」の2社でしょう。
この記事では、証券口座を複数持つための条件と、各証券会社のおすすめの使い分け方法を紹介します。
参考にして、複数の口座を持つメリットを享受してみてください。
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証券口座を複数作るメリット
証券口座を複数作ることの主要なメリットは次の3つです。
複数口座を持つメリット
- IPOの当選確率が上がる
- 利用できるサービスが増える
- 手数料がお得になる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
IPOの当選確率が上がる
未上場の企業が上場するときに新規で公開される株のことを「IPO」と言います。
このIPOは「買えば高確率で値段が跳ね上がる」株として非常に人気なため、ほとんどの場合抽選で購入できるかが決まります。
1つの証券会社だけで応募していると中々当たらないこのIPOですが、複数の証券会社から応募することで当選確率を上げることができます。
IPOの取扱実績の多い証券会社と、取扱は少ないものの当選確率の高い穴場証券会社を紹介しましょう。
IPOの取扱実績の多い証券会社
証券会社 | 2022年 IPO実績 |
2022年 IPO主幹事数 |
公式サイト |
---|---|---|---|
89社 | 15社 | ||
47社 | 21社 | ||
61社 | 1社 | ||
65社 | 0社 |
IPOの当選確率の高い穴場証券会社
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利用できるサービスが増える
複数の証券会社で口座を作ることで得られるメリットの1つが、サービスの幅が広がることです。
証券会社はそれぞれ魅力的な独自サービスを提供しているので、それらを利用するために複数の証券口座を開設しておくという人は多くいます。
楽天証券とSBI証券で利用できるサービスを紹介します。
楽天証券の投資情報サービス
- 会社四季報
- 日経テレコン
- バロンズ・ダイジェスト
楽天証券では四季報の情報を各銘柄の検索画面で見ることができるほか、日経新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン(楽天証券版)」や、米国の投資週刊誌の日本語版レポートである「バロンズ・ダイジェスト」といったサービスがあります。
「日経テレコン」では、対象チャネルであるiSPEEDやマーケットスピードにて、3日分の日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧や、過去1年分の新聞記事検索、日経速報ニュースの閲覧が可能です。
「バロンズ・ダイジェスト」では、ダウ・ジョーンズ社が発行する米国の投資週刊誌『バロンズ』から、日本の投資家に役立つ情報が厳選され日本語でまとめられたレポートを読むことができます。
毎週水曜日の17時以降に更新され、対象チャネルであるウェブ、マーケットスピード、iSPEEDにて、米国株式市場の動向、米国株式の注目銘柄、世界のETF情報、世界経済動向などについての情報が提供されています。
\日経テレコンが利用できる!/
SBI証券では、投資情報の様々な種類のレポートを無料で閲覧することができます。ここではそれら以外に、口座を持っている人のみ閲覧できるものを紹介します。
SBI証券の投資情報サービス
- 会社四季報
- バロンズ・ダイジェスト
- 福永博之氏のテクニカルレポート
- 国内株式のセクター別アナリストレポート
- 経済分析・投資戦略レポート一覧
SBI証券では、外国株式口座を持っている人のみ「バロンズ・ダイジェスト」を閲覧することができます。毎週月曜日に更新され、SBI証券のWEBサイトにログインののち外貨建商品取引サイトにて最新号やバックナンバーを閲覧することができます。
また口座を持っている人は、テクニカルマスターである福永博之氏が、毎週日本株市場の見通しについて語る「福永博之氏のテクニカルレポート」を読むことができるほか、「国内株式のセクター別アナリストレポート」や「経済分析・投資戦略レポート一覧」を閲覧することができます。
\様々な投資レポートが見れる!/
リスクの分散になる
証券口座を複数持っておくことでリスクを分散できます。
ネット証券を使う場合、証券会社のシステムトラブルによって取引ができなくなる事態が稀に起こります。もしもシステムトラブルによって1つの証券口座が使えなくなってしまっても、複数の証券口座に資産を分散させておけばすぐに取引を継続できます。
世界の情勢が大きく変わるような出来事によって取引が活発になるとサーバーに負荷がかかり、システムトラブルが発生する可能性があるので万が一に備えておくと良いでしょう。
複数の証券口座を持つデメリット
複数口座を持つデメリット
- 管理が大変になる
- 資金が分散してしまう
ここまで複数の証券口座を持つことのメリットを紹介してきましたが、複数口座を持つことにはデメリットもあります。
管理が大変になる
一番大きいデメリットは、やはり管理が大変になってしまうことでしょう。
1つの証券口座だけで投資している場合は保有している銘柄や損益の管理も簡単ですが、複数の証券会社で投資をしていると一括で管理できなくなってしまいます。
複数の証券口座を持つなら、こまめに全ての口座を確認するようにする必要があるでしょう。
資金が分散してしまう
もう1つのデメリットは、投資資金が分散してしまうことです。
複数の証券口座にそれぞれ資金を入金していると当然1口座あたりの資金が少なくなってしまうので、何か買いたい銘柄があった時に資金が足りなくなってしまう可能性があります。
メインの口座とサブの口座という形で使い分けて、メインの口座では資金に余裕を持たせておくことが大事です。
\取扱銘柄数がトップクラス!/
確定申告が必要な場合がある
源泉徴収ありの特定口座を開設していれば原則確定申告を行う必要がありませんが、複数の証券口座を持っていると確定申告が必要な場合があります。
例えばA社の証券口座で利益が発生し、B社の証券口座で損失が発生した場合、証券口座間の損益は自動で合算されないため、実際の損益よりも多く源泉徴収をされてしまいます。払い過ぎた税金の還付を受けるためには確定申告が必要です。
確定申告は経験がないと手間に感じてしまう可能性があるため、1つの口座しか持っていない場合に比べて管理が大変になるのが複数口座を持つデメリットといえるでしょう。
証券会社おすすめランキング
証券口座を複数持つ際には様々なポイントを考慮して証券会社を選ばなければなりません。ここでは各証券会社のスペックをランキング形式で紹介します。
会社名 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
手数料(10万円あたり) | 0円 | 0円 | 0円 | 99円 | 88円 | 90円(税込) | 99円 | 88円 | 137円 | 500円 |
手数料(50万円あたり) | 0円 | 0円 | 0円 | 275円 | 198円 | 260円(税込) | 275円 | 198円 | 440円 | 2,500円 |
手数料(100万円あたり) | 0円 | 0円 | 1,100円 | 535円 | 374円 | 460円(税込) | 535円 | 374円 | 880円 | 5,000円 |
nisaのつみたて投資銘柄数 | 206銘柄 | 211銘柄 | 212銘柄 | 201銘柄 | - | - | 206銘柄 | 1銘柄 | 158銘柄 | - |
IPO実績(2021年) | 65社 | 89社 | 55社 | 61社 | 12社 | 0社 | 23社 | 21社 | 47社 | - |
投資信託銘柄数 | 2,562銘柄 | 2,602銘柄 | 1,810銘柄 | 1,713銘柄 | - | 133銘柄 | 1,727銘柄 | 27銘柄 | 1,070銘柄 | - |
外国株 | 6ヵ国 | 9カ国 | 1カ国 | 2カ国 | 1カ国 | - | - | - | 4カ国 | 1カ国 |
米国株取扱銘柄数 | 4,078銘柄 | 4,674銘柄 | 3,197銘柄 | 4,506銘柄 | 2,019銘柄 | - | 1,583銘柄 | - | 2,200銘柄以上 | 147銘柄 |
米国ETF取扱銘柄数 | 386銘柄 | 378銘柄 | 376銘柄 | 401銘柄 | 28銘柄 | - | 294銘柄 | - | ‐ | 33銘柄 |
口座開設最短日数 | 翌営業日 | 翌営業日 | 3営業日 | 翌営業日 | 当日 | 2営業日 | 5営業日 | 3営業日 | 当日 | 2週間 |
口座開設 |
会社名 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
手数料(取引ごと)※税込 | 10万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 88円 |
◎ 90円(税込) |
- | ◎ 88円 |
◎ 99円 |
◯ 99円 |
20万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 100円 |
◎ 100円(税込) |
- | ◎ 106円 |
◯ 115円 |
◯ 275円 |
|
30万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 198円 |
◯ 260円(税込) |
- | ◎ 198円 |
◯ 275円 |
◎ 275円 |
|
50万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 198円 |
◯ 260円(税込) |
- | ◎ 198円 |
◎ 275円 |
◯ 275円 |
|
100万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 374円 |
◎ 460円(税込) |
- | ◎ 374円 |
△ 535円 |
△ 535円 |
|
300万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 660円 |
◎ 880円(税込) |
- | ◎ 660円 |
✕ 3,069円 |
△ 1,013円 |
|
500万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 880円 |
◎ 880円(税込) |
- | ◎ 880円 |
✕ 4,059円 |
△ 1,013円 |
|
手数料(1日定額)※税込 | 10万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円(税込) |
◎ 0円 |
- | - | △ 550円 |
20万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円(税込) |
◎ 0円 |
- | - | △ 550円 |
|
30万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円(税込) |
◎ 0円 |
- | - | △ 550円 |
|
50万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円(税込) |
◎ 0円 |
- | - | △ 550円 |
|
100万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円(税込) |
△ 1,100円 |
- | - | △ 550円 |
|
300万円まで | ◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 1,540円 |
◎ 1,691円(税込) |
△ 3,300円 |
- | - | △ 2,750円 |
|
500万円まで | ◎ 2,130円 |
◎ 0円 |
◎ 0円 |
◎ 0円 |
△ 5,500円 |
- | - | △ 5,500円 |
|
口座開設 |
会社名 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
米国株取扱銘柄数 | 4,674銘柄 | 4,506銘柄 | 4,078銘柄 | 2,019銘柄 | 3,197銘柄 |
取引手数料(税込) | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
無料 | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
為替手数料(1ドルあたり) | 0銭 | 買付時:0銭 売却時:25銭 |
0銭 | 25銭 | 25銭 |
米国ETF取扱銘柄数 | 378銘柄 | 401銘柄 | 386銘柄 | 287銘柄 | 376銘柄 |
口座開設 |
会社名 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
取扱銘柄数(2022年) | 89社 | 65社 | 61社 | 55社 | 47社 | 23社 | 21社 | 12社 |
主幹事数 | 15社 | 0社 | 0社 | 0社 | 21社 | 0社 | 0社 | 0社 |
IPO抽選方法 | 70%:完全平等抽選 30%:IPOチャレンジポイント |
完全平等抽選 | 完全平等抽選 | 70%以上:完全平等抽選 | 90%:店頭完全平等抽選 10%:ネット完全平等抽選 (最大5%:優遇抽選) |
システム抽選 | 90%:ステージ制抽選 10%:完全平等抽選 |
完全平等抽選 |
口座数 | 1,100万口座 | 1,000万口座 | 223万口座 | 145万座 | 388万口座 | 159万口座 | - | 約78万口座 |
前受金 | 要 | 要 | 要 | 不要 | 要 | 要 | 不要 | 不要 |
口座開設 |
証券口座は使い分けるのがおすすめ
銀行口座と同じように、証券口座も1つの証券会社では1口座までしか開設することができません。
しかし、別の証券会社であれば開設できるため、別の証券会社で開設の申し込みをすれば大丈夫でしょう。
ここからは、複数の証券口座を持つときのおすすめの組み合わせを紹介します。
各種ポイントを投資に使うならSBI証券、楽天証券、LINE証券などがおすすめ
証券会社での投資は、現金だけでなく各種ポイントを使って行うことも可能です。
証券会社によって使えるポイントが異なるため、自分が普段貯めているポイントにあった証券会社の口座を作ってみましょう。
証券会社の中でも、SBI証券と楽天証券は国内株式の売買手数料が無料であるため、投資コストを抑えながら投資ができます。
また、SBI証券と楽天証券では、それぞれ独自のポイントを貯めることができます。SBI証券では、Vポイント、Tポイント、Pontaポイントが貯まります。楽天証券では、楽天ポイントが貯まります。
これらのポイントは、日常生活で利用できる場面が多いため、投資で獲得したポイントを効率よく使用することができます。
証券会社 | 使える ポイント |
対象商品 | 公式サイト |
---|---|---|---|
楽天ポイント | 投資信託 国内株式 バイナリー オプション |
||
Tポイント Vポイント Pontaポイント |
投資信託 | ||
Pontaポイント | 投資信託 | ||
dポイント | 国内株式 |
\圧巻の外国株取り扱い数!/
IPO投資ならSBI証券、楽天証券、SMBC日興証券がおすすめ
証券口座を複数作る最大のメリットであるIPO投資をしたいのであれば、IPO取引数の多いSBI証券とSMBC日興証券がおすすめです。また、近年取扱い銘柄が増加傾向にある楽天証券の口座も持っておくと良いでしょう。
各証券会社のIPO取扱実績と抽選方法は以下の通りです。
■IPO取扱い実績
証券会社 | 2022年取扱実績 | 2022年主幹事数 | 抽選方法 |
---|---|---|---|
89社 | 15社 | 完全平等抽選:60% IPOチャレンジポイントによる配分:30% 取引状況などを踏まえた配分:10% | |
47社 | 21社 | 完全平等抽選:10% ステージ別抽選:5% 店頭完全抽選:85% | |
65社 | 0社 | 完全平等抽選 |
SBI証券はIPOに申し込んで外れた場合にIPOチャレンジポイントが1ポイント貯まり、ポイントが多い人から順に当選する制度があります。当選しない限りIPOチャレンジポイントは減らないため、申し込みを続けていればいつかは当選できます。
SMBC日興証券は預けた資産残高、もしくは信用取引建玉金額によってステージが決まり、ステージによって抽選が当たりやすくなるステージ別抽選が特徴です。
一方で楽天証券は完全平等抽選であるため、資産や取引歴に関係なく平等に当選の機会があります。
各証券会社の特徴を把握して、自分に合った証券会社を選びましょう。
クレカ積立を活用するならSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券がおすすめ
クレジットカードで投資信託などの商品に積立投資ができるクレカ積立を活用したいのであれば、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券を組み合わせて使うのがおすすめです。
各証券会社の特徴は以下の通りです。
■クレカ積立におすすめの証券会社
証券会社 | クレジットカード | ポイント還元率 | 投資金額 | 取扱い投資信託 | ポイント投資 |
---|---|---|---|---|---|
三井住友カード | 0.5~5.0% | 100~5万円 | 約2,600件 | 可 | |
楽天カード | 0.5〜1.0% | 100~5万円 | 約2,600件 | 可 | |
マネックスカード | 1.1% | 1,000~5万円 | 約1,200件 | 可 | |
au PAY カード | 1.0% | 100~5万円 | 約1,600件 | 可 |
SBI証券は持っているカードのランクによってポイント還元率が異なります。カードのランクによるポイント還元率は以下の通りです。
- 三井住友カード(NL)など:0.5%
- 三井住友カード ゴールド(NL)など:1.0%
- 三井住友カード プラチナ Visaなど:2.0%
- 三井住友カード プラチナプリファード Visaなど:5.0%
また、SBI証券では投信マイレージという対象の投資信託の保有量に応じてTポイントが貯まるサービスがあり、クレカ積立で三井住友カードのVポイントを貯めながらTポイントも貯めることができます。
楽天証券は楽天ポイントが貯まるため、普段から楽天関連のサービスを利用している方におすすめです。ポイント還元率は投資する銘柄によって異なり、販売会社が受け取る代行手数料が年率0.4%以上の場合は決済額の1.0%、年率0.4%未満の場合は決済額の0.5%~1.0%の楽天ポイントが楽天カードから付与されます。
クレカ積立で証券会社を選ぶ際は還元率や取扱い投資信託の銘柄はもちろん、普段利用しているカードが使えることやポイントの使い道なども考えると良いでしょう。自分のライフスタイルに合わせてクレジットカードと証券会社を選ぶとお得に活用できます。
情報収集サービスで選ぶならSBI証券、楽天証券
個別株に投資をするときは市場動向や個別企業の財務状況など、幅広い情報を的確に集める必要があります。そのような情報収集をするサービスの充実度を重視するなら、SBI証券と楽天証券で口座開設をするのがおすすめです。
SBI証券と楽天証券は、情報収集サービスが充実しており、ユーザーに多くの情報を提供しています。SBI証券と楽天証券では企業の財務状況や決算概要を掲載した「会社四季報」を読むことができます。
証券会社 | 情報収集サービス |
---|---|
会社四季報 バロンズ・ダイジェスト |
|
会社四季報 日経テレコン バロンズ・ダイジェスト |
一方楽天証券では「日経テレコン」で、国内外の経済ニュースや市場動向といった情報を読むことができます。
これら2つの証券会社を利用することで、投資判断に必要な情報を収集することができます。初心者でも簡単に情報収集ができるので、情報収集サービスの利便性を重視するならSBI証券と楽天証券は最適です。
証券口座を複数持つ場合の確定申告・損益通算
前述の通り、証券口座を複数持っている場合、源泉徴収ありの特定口座であっても確定申告が必要な場合があります。
例えばA社の証券口座で年間30万円の利益があり、B社の証券会社で10万円の損失が出た場合、トータルの利益は20万円です。株式の譲渡益による税率は約20%なので、本来源泉徴収される額は4万円程度で済みます。
しかし、証券口座間の損益は自動で合算されないため、実際にはA社で6万円程度の源泉徴収が行われてしまいます。納めすぎた税金の還付を受けるためには、確定申告が必要になります。
確定申告に必要な書類は以下の通りです。
- 確定申告B第一表、第二表、第三表(分離課税用)
- 株式等に係る譲渡所得者の金額の計算明細書
- 源泉徴収票(サラリーマンの場合)
- 特定口座年間取引報告書
2019年4月以降、確定申告に特定口座年間取引報告書の添付は不要になりましたが、申請書類を作成するために必要です。特定口座年間取引報告書は各証券会社が毎年1月に交付していることが多いので、確定申告までとっておくようにしましょう。
確定申告をするのは手間に感じるかもしれませんが、納めすぎた税金の還付を受けられるので、複数口座を持つ場合は確定申告することをおすすめします。
証券口座を複数持つことのQ&A
- 1つの証券会社で複数の口座を持つことは可能ですか?
- 1つの証券会社では原則一人1口座までしか開設できません。
- 特定口座を複数開設したら確定申告は不要ですか?
- 場合によっては確定申告が必要です。例えばA社の証券口座で年間50万円の利益があり、B社の証券会社で20万円の損失が出た場合、利益の合計は30万円です。株式売買での利益にに対する税率は約20%なので、源泉徴収される額は6万円程度で済みます。 しかし、複数の証券口座間の損益は自動で合算されないため、実際にはA社で10万円程度の源泉徴収が行われてしまいます。納めすぎた税金の還付を受けるためには、確定申告が必要になります。
- 1つの証券会社で家族の人数分の口座を作ることは可能ですか?
- 家族の中で、証券会社の定める条件を満たしている人数分だけ口座を作ることが可能です。ただし、一括で申し込むことはできないので、1人ずつ口座開設を申し込みましょう。
- 複数の証券会社に同時に申し込んでも大丈夫ですか?
- 口座開設の審査はそれぞれの証券会社で行われるので、同時に複数の証券会社に申し込んでも問題ありません。
- 複数の口座を持つことのメリットは何ですか?
- 利用できるサービスが増える、手数料がお得になる、IPOの当選確率が上がる、の3つです。
- 複数の証券会社で同じ銘柄を購入することはできますか?
- 購入することは可能です。同じ株主として株主名簿には記載され、配当金はそれぞれの証券会社に分配される。 しかし、配当は一人分しかもらえいないので注意が必要です。
\低コストで運用できる!/
証券会社イメージ調査の概要
ZUU online編集部では当ページの作成にあたり、各証券会社のイメージに関して株式会社ZUUが独自調査を行い、客観的な統計データによる執筆を行っております。
・実施期間:2021年4月
・調査の概要:各証券会社のイメージに関するアンケートの収集
・調査対象:証券会社で口座を有する国内の20歳以上の男女
・有効回答件数:500件
・実査機関:株式会社クロス・マーケテイング