
株をやる、ということは言わずもがな株式の売買、つまり投資を行うということである。
ただ、これから株を始めようと思っていても、何から始めたらいいかわからないという方も多いだろう。株式投資を行うためには、まず証券会社で専用の口座を開設する必要がある。とはいえ、証券会社の数は多く、どの証券会社で口座を開設すればいいのかわからないという方も多いのではないだろうか。
そこで、今回は、口座の開設方法から証券会社の選び方などに焦点を当て、解説していく。
目次
株を始めるには?まずは口座の開設を
口座の開設自体は誰でも無料で行うことができる。インターネットからの口座開設が可能な証券会社がほとんどであり、必要事項を入力し、フォームを送信すれば開設の手続きができる。
その際に、「本人確認書類」「マイナンバー通知書」が必要となるので、手元に準備しておこう。それらの書類は、画像でのアップロードやメールでの送信が可能な場合もあるので、面倒な郵送手続きなどは不要である。
情報確認、本人確認が済むと、IDや仮パスワードなどの情報が郵送で送られてくる。それにより、口座開設が完了する。口座に入金を行うことで、取引が可能となる。
証券会社の選び方は
では次に、数ある証券会社の中からどの会社を選び口座開設をしたらいいか、具体的に証券会社の違いを比較していこう。
総合証券かネット証券か
実店舗のある総合証券会社か、ネット証券会社かという分類がある。大きな違いとしては、サポート体制と手数料にある。
総合証券の場合
野村證券や大和証券などの店舗型の総合証券会社の場合、いわゆる証券マンに投資についての相談をすることができる。資金に対して、最適な投資方法のアドバイスをもらえたり、相場の状況などを説明してくれることもあるだろう。
ただし、傾向として取引手数料は高く設定されていたり、証券マンが販売したい商品を勧められるといったこともある。もちろん、投資したものは自己責任となるので、参考程度に活用するといいだろう。手数料は高くても、誰かに相談しながら株を始めたいという方は、実店舗型をおすすめする。
ネット証券の場合
一方、ネット証券と呼ばれる証券会社には基本的に、実店舗が存在しない。相談を行うことはできないが、実店舗型の証券会社に比べ取引手数料が格安であり、取引額によっては手数料が無料だ。
また、ネット証券会社の中にもSBI証券や松井証券のように、相談を行うことが可能で、実店舗型と変わらないサービス内容で勝負をしている会社もある。
また、取り扱っている商品や利益に応じて手数料が変わってくる証券会社もある。どれくらいの資産を、何に、どのような目的で投資を行うのか明確にしておくと、証券口座選びの際の基準にすることができるだろう。
- ※2020年10月現在
- ※1. アクティブプランの場合
- ※2. いちにち定額コースの場合
- ※3. 買付は無料、売却のみ手数料がかかる。
- ※2020年11月現在
- ※1. アクティブプランの場合
- ※2. いちにち定額コースの場合
- ※3. 買付は無料、売却のみ手数料がかかる。
特定口座と一般口座の違いとは?
はじめに口座の開設方法について解説した。実は、証券口座には特定口座と呼ばれるものと、一般口座と呼ばれるものが存在する。さらに特定口座には、源泉徴収ありとなしを選択することになるため、実質3つのうちから選択することになるのだ。
特定口座とは、年間取引報告書というものを証券会社が作成してくれる口座のことを言う。さらに、源泉徴収の有無はどれくらいの利益を見込んでいるかによって使い分ける必要がある。
株の売買による利益は、譲渡所得と言う。会社員の場合でも、譲渡所得が20万円を超えた場合には確定申告をする必要がある。
源泉徴収ありの特定口座にした場合、毎月の給与から税金が天引きされるように譲渡所得から税金があらかじめ引かれることになるため、確定申告の手続きが不要になる。ただし、譲渡所得が20万円に満たない場合には多く税金を支払ってしまうというケースも起こりうる。
少額の取引のみの場合には、源泉徴収なしの特定口座を検討してもいいだろう。もし、譲渡所得が20万円を超えた場合には、年間取引報告書を使い、確定申告をすれば良い。
一方、一般口座はこのような年間取引報告書の作成を自分でする必要がある口座である。自身で損益を管理し、確定申告を行う必要がある。
株式投資するなら複数口座を持つべき理由
もちろん、口座が一つあれば株式の取引は可能である。しかし、株式投資を行っている人の多くは複数の口座を所有している。それには理由がある。証券会社ごとのサービスの違いがあるのだ。
例えば、口座を持っているだけでオンラインセミナーを受講することが可能であったり、分析ツールを提供してくれる証券会社もある。つまり、複数口座を開設することで、これらのメリットを受けることができるのだ。
取引頻度などにもより、どの口座をメインに据えるかは異なるが、取引用の口座と、そうした無料サービスや情報を提供してくれる口座を開設してみるのも一つの手である。
証券口座を複数持つことについてもっと知りたいならこの記事を読むといいだろう。
証券口座は複数持つべき?メリットやデメリットを知って運用しよう!
株の口座を開いて、意識を変えよう
インターネットの普及により、株式投資は誰でもできる身近な存在となった。口座開設は誰でも簡単にできるので、興味がある方はまず、株式投資用の口座を作ってみてはいかがだろうか。
口座を持つことで投資に対する意識が芽生え、日々のニュースなども、今までとは違う視点で見ることができるようになるかもしれない。(ZUU online 編集部)
実際に株式投資を始めてみる
■口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
>> SBI証券の口座開設はこちら
■口座開設数2位、外国株や投資信託に強く、マーケットスピードも使える
>> 楽天証券の口座開設はこちら
■米国株の取扱に強く、IPO取扱数2位、ミニ株も取引できる、手数料も安い
>> マネックス証券の口座開設はこちら
■三菱UFJフィナンシャル・グループで安心、ミニ株も取引できる
>> au カブコム証券の口座開設はこちら
■業界最安水準の手数料が売り
>> ライブスター証券(新:SBIネオトレード証券)の口座開設はこちら
■どの約定金額でも手数料最安レベル
>> GMOクリック証券の口座開設はこちら
■株主優待名人の桐谷さんも開設、少額取引の手数料が0円
>>松井証券の口座開設はこちら
■IPO当選確率を上げるならおすすめ、ツールも魅力的
>> 岡三オンライン証券の口座開設はこちら
■手数料が業界最安値水準な上に取引でポイントがたまるDMM.com証券
>>DMM.com証券の口座開設はこちら
個人投資家 Q.利用している証券会社と選んだ理由、評価しているポイントについて教えてください。
もっぱら利用しているのは楽天証券です。その理由は、貸株サービスが便利だから。貸株サービスとは、保有中の株式を証券会社へ貸し出し、その見返りに貸株金利を得られるというものです。 ほかのネット証券にも同様のサービスがありますが、100株単位で自分が貸したい株数を選択できるというのは楽天証券だけですね。それに、確定申告の際に必要な貸株で得た利益の証明書も作成してもらえるのも助かります。いろいろな証券会社の口座を試してみたうえで、現在は楽天証券がメインの証券会社になっていますね。
響煇嚆矢さんのインタビュー記事はこちら