つみたてNISA

「もうすぐつみたてNISAが始まるらしい」「やったほうがお得なんだろうけど、よく分からない」「そもそもNISAと違うの?」「iDeCoとは違うんだっけ?」「きっといろいろ手続きが面倒なんでしょう?」といった疑問を抱えている人は多いだろう。

つみたてNISAとは、長期間、積み立て、分散投資できる税制優遇制度である。投資における「負けにくい運用」のための基本は長期の分散投資であり、つみたてNISAはこの基本をおさえている。

ここでは、つみたてNISAと従来のNISAの違い、つみたてNISAのお得なポイント、そして申し込むにはどうするかなど、基本的な8つのポイントにしぼって紹介していく。

この記事に登場する専門家
有限亭玉介
有限亭玉介(ゆうげんていたますけ)
日々トレードを重ねる個人投資家・ブロガー。金融情報会社フィスコのソーシャルレポーターとして、20以上のメディアに株についての記事を配信するほか、株&猫ブログ『儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」』では、独自の視点で注目した銘柄を随時紹介している。趣味は野球、落語、酒。猫旦那(飼い猫)の名前は「なつ」、含み益はもっぱら家族(嫁&娘)に献上。

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■公式Twitter:@kabureport_cat

目次

  1. つみたてNISAとは?
  2. 一般NISAとつみたてNISAの違いとは
  3. つみたてNISAで投資対象となっている「投資信託」とは
  4. つみたてNISAおすすめ投資信託
  5. つみたてNISAのおすすめポイント
  6. つみたてNISAは投資初心者でも始めやすい
  7. つみたてNISAの口座はどこでつくれる?
  8. つみたてNISAの口座開設から積立て開始までの手順
  9. つみたてNISA口座の申し込みに必要な書類は?
  10. つみたてNISAの主要証券会社比較を確認する
  11. つみたてNISAを申し込む前に
  12. つみたてNISAに関するQ&A
  13. 実際に株式投資を始めてみる

つみたてNISAとは?

つみたてNISA
(画像=ZUU online編集部)

2014年1月にスタートしたNISA(ニーサ)は個人投資家のための税制優遇制度である。年間120万円の非課税枠内の投資に対し、株式・投資信託などの配当や売却益などが非課税になる制度だ。更に、2016年度からは、未成年者を対象とした「ジュニアNISA」が始まった。

そして、2018年1月に「つみたてNISA」が始まった。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資による資産形成を支援する非課税制度である。投資枠は年間40万円まで、非課税期間は20年間となり、投資対象となるのは一定の条件をクリアした投資信託やETF(上場投資信託)だ。長期にわたりコツコツと積立投資する制度であり、今までNISAを利用しなかった層への利用拡大が見込まれる。

尚、つみたてNISAは従来のNISA(以下、「一般NISA」と表す)と同時に利用できず、どちらを利用するか選ぶ必要がある。よって、今まで一般NISAを利用してきた人も、長期投資を目的として、つみたてNISAへ切り替えるケースも出てくるだろう。

 

NISA口座を開設する金融機関は1年単位で変更可能です。また、NISA口座内で、つみたてNISAと一般NISAを1年単位で変更することも可能です。ただし、つみたてNISAですでに投資信託を購入している場合、その年は他の金融機関又は一般NISAに変更することはできません。

引用元:金融庁|つみたてNISAの概要

 

一般NISAとつみたてNISAの違いとは

では、一般NISAとつみたてNISAは具体的にどう違うのだろうか。2つのNISAを比較しよう。

一般NISAとつみたてNISAの違い

  • 非課税投資枠の違い
  • 投資対象商品の違い

非課税投資枠の違い

初めは、「非課税投資枠」について比較する。一般NISAの非課税投資枠は年間120万円であり、つみたてNISAは年間40万円である。単純な比較では、つみたてNISAに比べ一般NISAの非課税投資枠は3倍となり、一般NISAの方がたくさんの投資枠を利用できるように思われる。しかし、長期で考えると非課税投資枠は逆転する。

一般NISAの非課税期間は最長5年間であり、つみたてNISAは最長20年と4倍もの長さになる。上記の非課税投資枠をこれらの期間の総額で考えよう。一般NISAの非課税投資枠は、年間120万円を5年間利用すると計600万円となる。一方、つみたてNISAでは、年間40万円を20年間利用すると計800万円になる。つまり、長期投資を考えた場合は、つみたてNISAの方がたくさんの投資枠を利用できることになる。

投資対象商品の違い

次は「投資対象商品」の違いだ。一般NISAの対象商品は、国内・外国の株式やETF(指数連動型の上場投資信託)、投資信託、国内リート(不動産の投資信託)など、その数は非常に多い。一方、つみたてNISAの対象商品は、長期・積立・分散投資に適した投資信託とETFに限られ、その数は128本(2017年12月6日時点)と絞り込まれている。投資対象の選択を考えると、一般NISAは投資対象が非常に多く、投資対象選択の自由度が高い。逆に、つみたてNISAは投資対象が少ない分、投資の知識が少なくても投資対象を選びやすいと言える。

つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。

引用元:金融庁|つみたてNISAの概要

よって、数年程度の中期投資を目的とし、投資の知識がある人には、一般NISAが向いている。10年や20年などの長期投資を目的とする人は、投資の知識に関わらず、つみたてNISAが向いていることになる。

松井証券

「一般NISA」と「つみたてNISA」の比較表

制度名 投資方法 対象商品 非課税枠 非課税投資期間 ロールオーバー 投資可能期間
NISA 通常買付
積立買付
株式(ETF含)
投資信託など
年120万円(最大600万円) 5年間 2014年~23年
つみたてNISA 積立買付 長期の積立分散投資に適する投資信託 年40万円(最大800万円) 20年間 2018年~37年

比較される金融商品「iDeCo(イデコ)」ってどんなもの?

ちなみにiDeCo(個人型確定拠出年金)と比較されることがあるので、こちらの商品についても少しみておこう。

イデコとは、加入者が毎月掛金を支払い、あらかじめ用意された投資信託やETFなどの金融商品で運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取る金融商品。60歳になるまで、引き出すことはできない。

iDeCoとは、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の1つです。
公的年金と異なり、加入は任意となります。

引用元:厚生労働省|iDeCoの概要

加入期間などによって受給開始の年齢は異なる。10年以上なら60歳、8年以上10年未満は61歳、6年以上8年未満で62歳、4年以上6年未満で63歳、2年以上4年未満で64歳、1ヵ月以上2年未満で65歳からとなっている。

こちらも税制優遇があり、毎月拠出する掛け金(積み立て)は全額所得控除の対象となり課税されない。これはたとえば毎月1万円ずつ掛けていた場合、その全額(12万円)が税額軽減の対象となり、所得税を10%、住民税を10%とすると年間2万4000円分の税金が軽減される計算になる。

SBI証券

また運用益が非課税な点も魅力だ。通常、金融商品の運用では、運用で出た利益に税金が課される(源泉分離課税20.315%)、これがiDeCoなら非課税で再投資されるのだ。

お金を払うとき、運用時だけでなく、受け取る時にも優遇される。受け取る時にも公的年金等控除、退職所得控除の対象となる(年金として受け取ると雑所得(公的年金等)となり公的年金等控除が適用され、一時金として受け取るなら退職所得として課税され、退職所得控除が適用される)。

給付の種類は3種類あり、「老齢給付金」「障害給付金」「死亡一時金」で、このうち「老齢給付金」は原則60歳から給付請求することができる。70歳になっても請求しない場合は全額が「一時金」として支給される。

つみたてNISAで投資対象となっている「投資信託」とは

投資信託とは、投資家から集めた資金をもとに運用のプロ(ファンドマネージャー)が株式や債券、不動産などに投資を行い、運用益を投資家に還元する金融商品だ。100円など少額資金で投資ができ、運用のプロに任せられるのが特徴。また、投資信託を1つ購入するだけで複数の投資先へ投資ができ(分散投資)、リスクを軽減できる。個人では投資しにくい国や地域、資産に投資することも可能だ。

投資信託は、投資信託を販売して資金を集める「販売会社」、資金をもとにファンドを組成して運用の指示を出す「委託会社(運用会社)」、委託会社の指示をもとに投資や資金管理を行う「受託会社」の3社で構成されています。

つみたてNISAおすすめ投資信託

つみたてNISAのおすすめ投資信託

  • SBI・V・S&P500 インデックスファンド
  • 楽天・全世界株式インデックスファンド
  • ひふみプラス

SBI・V・S&P500 インデックスファンド

SBI・V・S&P500 インデックスファンドは「バンガード・S&P500ETF」を通してS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す投資信託である。

運用するのはSBIアセットマネジメント株式会社で、純資産額は3,596億3,100万円(2021年10月28日時点)、運用管理費用は年0.0938%程度だ。決算は年1回で、100円以上1円単位で投資でき、買付手数料は無料である。

投資対象ファンドのバンガード・S&P500ETFは、米国の主要業種を代表する大企業500銘柄で構成されるS&P500をベンチマークしているため、米国の有名企業に分散投資が可能だ。SBI・V・S&P500 インデックスファンドのトータルリターンは、1年で39.79%、設定来(2019年9月)で55.52%となっている。なお、組入外貨建資産は為替ヘッジを行わない。

米国企業に分散投資したい方におすすめの投資信託である。

SBI証券

楽天・全世界株式インデックスファンド

楽天・全世界株式インデックスファンドは、全世界の株式市場の動きを捉えることを目指しており、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークしている。「楽天・全世界株式インデックス・マザーファンド」を通じて、バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」などに投資をしている商品だ。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、先進国や新興国の大型株~小型株まで網羅しているため、さまざまな国・地域に分散投資できるのが特徴である。

運用会社は楽天投信投資顧問で、純資産額は1,326億2,500万円(2021年10月28日時点)、運用管理費用は年0.212%、買付手数料は無料だ。決算は年1回で、トータルリターンは1年が41.70%、3年が16.90%となっている。

日本や米国だけでなく、中国やインドなどの株式にも分散投資をしたい方におすすめだ。

楽天証券

ひふみプラス

ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが運用していて「ひふみ投信マザーファンド」を通じて国内外の上場株式に投資する投資信託だ。純資産額は4,892億5,000万円(2021年10月28日時点)で、買付手数料は無料である。運用管理費用は年1.078%、決算は年1回だ。

「2021年9月度 月次運用レポート」によると、資産配分比率は約85%が国内株式、約7%が海外株式、約1%が海外投資証券となっている。業種別では、情報・通信業が最も多く約15%で、次にサービス業や電気機器の約11%だ。

ひふみプラスは、主に国内株式に分散投資をしたい方におすすめの投資信託である。

つみたてNISAのおすすめポイント

つみたてNISAは、どのような点がおすすめなのだろうか。簡単に言えば、「つみたて」という言葉が付いているように、こつこつと積み立てることで税制優遇される制度である。そんな「つみたてNISA」のおすすめポイントを紹介していく。

つみたてNISAのおすすめポイント

  • 20年間は投資・運用で得た利益が非課税
  • 積立によるリスク分散
  • 少額から積み立て投資ができる
  • 売買のタイミングに迷わない
  • 積み立てた資産をいつでも換金できる
  • ドル・コスト平均法により買付コストを抑えられる

20年間は投資・運用で得た利益が非課税

つみたてNISAは、長期・積立・分散投資を支援する非課税制度で、年間投資上限額を40万円として、最長20年間、運用益に税金がかからない。通常、売却益や配当益には20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかるが、つみたてNISAなら非課税で運用ができる。税負担がないため、より効率的に資産形成が可能となる。

積立によるリスク分散

三つめは、積立によるリスク分散である。一般的に、投資する良い時期を捉えることは難しい。価格が下落したので投資したら、その後更に下がったり、価格が上昇しているので投資したら、そこから下落に転じたりと、投資の時期によるリスクがある。その点、積立投資では、あらかじめ決まった金額を継続して投資するため、投資する時期を気にすることなく、自動的に投資時期リスクを分散してくれる。

尚、補足になるが、投資のリスク分散には、この「時期の分散」以外に「投資先の分散」もある。投資先の分散とは、国内・海外や、海外であれば先進国・新興国などに分散して投資することだ。つみたてNISAでは、投資対象を分散するように選ぶことで、投資先の分散に対応できる。

少額から積み立て投資ができる

金融機関によって異なるが、つみたてNISAは少額から積み立て投資ができるのが魅力だ。毎月1,000円や1万円など、無理のない金額でコツコツと資産形成を始められる。たとえば、楽天証券のつみたてNISAは、100円以上1円単位で気軽に積み立てが可能だ。「まずは少額資金で始めたい」という方も安心である。

楽天証券

売買のタイミングに迷わない

つみたてNISAは、長期の積み立て運用となるため、売買のタイミングを迷わなくて済む。「毎月1日に1万円積み立て」「毎週2,000円積み立て」など、事前に設定したタイミングで自動的に買い付けを行う。そのため、売買タイミングを探ったりする必要がない。忙しい方や判断に自信がない方でも安心だ。

積み立てた資産をいつでも換金できる

積み立てた資産をいつでも換金できるのは、つみたてNISAのメリットだ。つみたてNISAで運用している資産は、いつでも売却ができる。「教育資金でまとまったお金がいる」「手元に多くの現金を持っておきたい」など、お金が必要な場合は、つみたてNISAを売却して現金化が図れる。iDeCoなど一定の年齢まで換金できない制度もあるが、つみたてNISAは希望のタイミングで換金が可能だ。

ドル・コスト平均法により買付コストを抑えられる

つみたてNISAは「毎月10日に1万円」など、一定期間ごとに一定金額買い付けを行うドル・コスト平均法で運用ができる。一定期間・一定金額買い付けをすることで、基準価額が安いときは多く購入でき、基準価額が高いときは少なく購入でき、平均購入価額を安く抑えられる。買付コストを抑えながら資産形成が可能だ。

つみたてNISAは投資初心者でも始めやすい

つみたてNISAは投資初心者にも始めやすい制度である。

一般NISAで投資する場合、数千もの株や投資信託などから投資先を選ぶ必要があり、投資初心者にとって投資商品の選択に難しい一面もあった。つみたてNISAでは、長期・積立・分散投資に適した商品に絞り込まれているため、投資初心者でも商品を選びやすくなっている。

また、つみたてNISAは、積み立てによる投資のため、月々数万円で始めることができ、初期投資額が低いのも始めやすいポイントとなる。つみたてNISAの年間投資金額40万円を月々の金額にすると約3万3千円である。この枠は全て使い切る必要はないため、自分が投資できる少額から「つみたてNISA」を開始できる。

つみたてNISAの口座はどこでつくれる?

つみたてNISA口座は、証券会社、銀行、一部の投信会社でつくることができる。

証券会社は、野村証券、大和証券、SMBC日興証券SBI証券楽天証券マネックス証券など多くの証券会社で開設できる。

銀行は、メガバンクの三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行に加え、ゆうちょ銀行、りそな銀行、また信託銀行や地方銀行、ネットバンクでも口座を開設できる。

一部の投信会社とは、セゾン投信やひふみ投信を扱っているレオス・キャピタルワークスなど、自社の投資信託が「つみたてNISA」の対象商品となっている投信会社である。

マネックス証券

尚、証券会社、銀行、投信会社で購入できる商品には違いがある。証券会社の口座では、投資信託とETFが購入できる。一方、銀行の口座では、投資信託は購入できるがETFは購入できない。更に、投信会社ではその会社の投資信託のみの購入となる。このことから、投資する対象を確認してから証券会社、銀行、投信会社のどこに口座を開設するかを決めたい。

つみたてNISAにおすすめの証券会社

証券会社名 買付手数料 取扱商品数 最低積立金額 積立頻度
1位 1位 SBI証券 0円 175 100円 毎月/毎週/毎日
2位 2位 楽天証券 0円 177 100円 毎月/毎日
3位 3位 松井証券 0円 170 100円 毎月
4位 マネックス証券 0円 151 100円 毎月/毎日
5位 auカブコム証券 0円 157 100円 毎月
証券会社名 買付手数料 取扱商品数 最低積立金額 積立頻度
1位 1位 SBI証券 0円 175 100円 毎月/毎週/毎日
2位 2位 楽天証券 0円 177 100円 毎月/毎日
3位 3位 松井証券 0円 170 100円 毎月
4位 マネックス証券 0円 151 100円 毎月/毎日
5位 auカブコム証券 0円 157 100円 毎月

つみたてNISAの口座開設から積立て開始までの手順

つみたてNISAをはじめるには、その金融機関に証券や投信の口座が必要になる。よって、その金融機関の口座の有無により手間や期間が異なる。口座を持っていれば、つみたてNISAの開設のみで始めることができる。口座を持っていなければ、証券や投信の口座開設とつみたてNISAの開設が必要になる。

次に、つみたてNISA申し込みのステップを確認しよう。

つみたてNISAの口座開設から積立て開始までの手順

  1. つみたてNISA口座を開設する証券会社を決める
  2. 口座開設の申し込みをする
  3. 証券会社に入金手続きを行なう
  4. 積立投資する商品を選ぶ
  5. 毎月の積立金額を決める
  6. 目論見書と設定内容を確認して完了

STEP1 つみたてNISA口座を開設する証券会社を決める

まずは、つみたてNISA口座を開設する証券会社を決める。取引銘柄の多さや最低積立金額、取引手数料・コスト、サービス内容などを比較して、自分に合った証券会社を選んでいこう。最初から1社に決めるのではなく、複数の証券会社を比較したうえで1社に絞るのがおすすめだ。また、証券会社によっては口座開設に伴うキャンペーンを実施しているので、そこもチェックしておきたいポイントである。

SMBC日興証券

STEP2 口座開設の申し込みをする

つみたてNISA口座を開設する証券会社が決まったら、口座開設の申し込みする。つみたてNISAを利用する金融機関に証券や投信の口座を持っている場合、つみたてNISA口座のみの申し込みでいい。証券口座を持っていない場合は証券口座開設とつみたてNISAの口座開設を両方申し込もう。尚、ネット証券会社では、口座開設をオンラインで行うこともできるため、気軽に申し込むことができる。

ネット証券の場合、本人情報など必要事項を入力したあと、本人確認書類やマイナンバーなどの必要書類を提出する。必要書類はアップロードや郵送で提出可能だ。必要書類を提出すると、受付完了のお知らせやID・パスワードが届き、口座開設が完了する。

STEP3 証券会社に入金手続きを行なう

つみたてNISA口座の開設が完了したら、投資資金を入金し。入金方法は証券会社によって異なる。たとえば、SBI証券の入金方法は次のとおりだ。

・即時入金
・リアルタイム入金
・振替入金(ゆうちょ銀行)
・銀行振込

つみたてNISAは少額資金で積み立てができる。まずは無理のない金額を入金して積立投資を始めていこう。

野村証券

STEP4 積立投資する商品を選ぶ

次につみたてNISAで運用する商品を選んでいく。証券会社によって取扱銘柄の内容や数に違いがある。対象となる投資信託やETFの投資先、信託報酬などのコスト、運用パフォーマンスを確認し、投資先を選択しよう。各証券会社のサイトで詳細条件を設定して商品検索ができる。自分の資産を投じるため、慎重に商品選定を行なっていこう。

STEP5 毎月の積立金額を決める

運用商品を決めたら、毎月の積立金額を決める。たとえば、SBI証券のつみたてNISAは100円から積立金額を設定できる。毎月500円なら年間6,000円、毎月1万円なら年間12万円の積立投資が可能だ。積立金額は途中で変更ができるので、まずは無理のない金額で始めるのがおすすめだ。あくまでも余剰資金で運用していくことを心がけよう。

STEP6 目論見書と設定内容を確認して完了

毎月の積立金額を決めたあとは、目論見書と設定内容を確認する。目論見書とは、投資判断に必要な重要事項を説明した書類だ。ファンドの目的や投資対象、仕組み、分配、基準価額の変動要因やリスクなど多くの情報が記載されている。目論見書を確認して問題ないようであれば、設定内容を確認する。設定内容にも問題なければ決定し、これで積立投資のスタートとなる。

つみたてNISAを利用すると、毎年40万円を上限として、最長20年間、投資から得た利益が非課税になる。100円など少額資金で無理なく積み立てをスタートでき、いつでも換金が可能だ。早速、つみたてNISA口座を作り、積立投資を始めてみよう。

つみたてNISA口座の申し込みに必要な書類は?

2016年からNISA口座開設の際にマイナンバーの提示が必要となった。よって、申し込みには、住所や氏名など口座に必要な情報の他に、マイナンバーの情報を含んだ個人番号確認書類と本人確認書類が必要になる。提出する個人番号確認書類によって、必要となる本人確認書類は次の3種類に分けられる。

1.個人番号確認書類としてマイナンバー個人番号カードを利用する場合、その他の本人確認書類は不要となる。

2.個人番号確認書類としてマイナンバー個人番号が記載されている住民票の写しを利用する場合、本人確認書類として運転免許証や健康保険証、パスポートなどのコピー等の提出が必要となる。

3. 個人番号確認書類としてマイナンバー通知カードを利用する場合、同様にして、本人確認書類として運転免許証や健康保険証、パスポートなどのコピー等の提出が必要となる。更に、本人確認書類の種類によっては、2点の提出が求められる。

これらの書類の提出方法は、郵送、オンラインでのアップロード、Eメールでの送信などいくつかの方法があり、金融機関により異なる。提出方法および提出する書類の種類について詳しくは、申し込む金融機関の案内を参照していただきたい。

株投資家のコメント

つみたてNISAの主要証券会社比較を確認する

新制度の開始は証券会社にとって新規顧客の獲得チャンスともなるため中には対応にかなりの力を注いでいる企業もある。そこで主要証券会社のつみたてNISAの対応状況を比較していく。同制度を今後利用しようと検討している方はぜひ参考にしていただきたい。

取扱銘柄の多さ

つみたてNISAの証券会社を比較する場合は、取扱銘柄が多いか確認をしよう。証券会社によって取扱銘柄数に違いがあるためだ。銘柄数が多いと、たくさんの商品の中から自分に合った投資先を選べる。たとえば、楽天証券のつみたてNISA対象銘数は177本とトップクラスである。(2021年9月21日時点)気になる証券会社があれば、取扱銘柄が多いか確認すると良いだろう。

最低積立金額

証券会社によって、つみたてNISAの最低積立金額が異なる。最低積立金額が100円の証券会社もあれば、1,000円以上の証券会社もある。最低積立金額は「毎月5万円積み立てをしたい」など、ある程度まとまったお金で積み立てをしたい方にはほとんど関係ない。しかし、「できるだけ少額資金で積み立てをしたい」「数百円などコツコツと投資をしたい」という方には重要なポイントとなるだろう。

楽天証券

取引手数料・コスト

つみたてNISAに限った話ではないが、証券会社を選ぶ際は取引手数料・コストに注目しよう。取引手数料・コストが高いと、その分利益が減ることになるためだ。運用のパフォーマンスが良くても、コストが原因で利益が出ない可能性もある。証券会社を選ぶ際は、つみたてNISA対象の投資信託やETFの取引手数料や信託報酬など、コストを確認しておこう。

初心者にはバランスの良いSBI証券がおすすめ

投資初心者におすすめなのが、SBI証券です。SBI証券のつみたてNISA対象銘柄数は175本だ。(2021年9月22日時点)数が非常に多く、様々なファンドから投資先を選択できる。最低積立金額は100円でコストも安く、魅力的な環境で積み立てが可能だ。投資情報も充実しており、セミナーや動画など投資を学習できるコンテンツも揃っている。

>>「つみたてNISA」主要証券会社比較はこちら

つみたてNISAを申し込む前に

投資初心者は、つみたてNISAを申し込む前に、投資の基本リスクなどを把握しておきたい。それは、投資信託には信託報酬などの運用コストがかかること、価格変動のリスクがあり元本の保障がされないことである。ただし、つみたてNISAの対象商品にはリスクが高いものは含まれていないため、過度にリスクを心配することなく、長期間じっくりと投資をしていただきたい。

つみたてNISA開設を申し込んだら、つみたてNISAでの投資を開始できるまでの期間に、申し込んだ金融機関にて取扱いのある「つみたてNISA」対象の商品を調べ、どれに投資するか決めておくのが良いだろう。商品選定には、先に述べた「投資先の分散」も考慮することをお勧めしたい。

SBI証券

金融機関や金融庁、業界団体のサイトを訪問してみよう

証券会社や銀行などの証券会社や金融庁や業界団体などが「つみたてNISA」を始めてもらおうと、分かりやすい冊子を配布していたり、サイトに情報をまとめていたりする。そこでは今回の記事よりもさらに多くの情報が整理、掲載されている。

たとえば金融庁は「つみたてNISA」に関するあらゆる情報をまとめたページをWebサイトに用意。概要や対象商品などのほか、深く制度や仕組みを理解したい人のための情報も掲載されている。初心者がありがたいのが「つみたてNISA早わかりガイドブック」だろう。これもWebサイトに掲載されているコンテンツで、文章ではなく図表をふんだんにつかい、イラストも盛り込むことで、親しみやすく分かりやすくまとまっているので、一度みてみるといいだろう。

また日本証券業協会は「つみたてNISAに関するQ&A」として39のよくある質問をまとめている。ここには、申し込みしようとしている投資家がおそらくぶつかるであろう疑問や課題に対する回答が掲載されているので、一度見てみるといいかもしれない。

楽天証券

その一つを紹介すると、ある銀行でNISA口座を持っていて、ETFや投資信託に投資ししていた人が、別の証券会社に金融機関を変更しようと思ったときに、変更前の銀行のNISA口座にある金融商品を移すことができるのか?という質問が取り上げられている(回答としては、「移すことはできない」)。

またNISA口座を開設した後に、海外勤務のため出国することになった人からの質問では、「出国するとNISA口座が閉鎖されると聞いたが、帰国後に開設できるか?」というもの。

まず出国で非居住者になる人は、出国前日までに「出国届出書」を、NISA口座を開設している金融機関に提出する必要がある。その後、2037(平成49) 年までに帰国した場合には、手続きをすれば、同じ金融機関か別の金融機関にNISA座を口座を再開設することができる(出国で非居住者になるとNISA口座は閉鎖(廃止)され、預けているETFや投資信託は特定口座又は一般口座に移管され、非課税の適用を受けられなくなる)。 つみたてNISAは、10年や20年などの長期投資を目的として行うことが望ましい。例えば、小さな子供の将来の学費や、自分の老後資金などが想定される。あなたや家族の将来のために、つみたてNISAを始めてはいかがだろうか。(松本雄一、ビジネス・金融アドバイザー)

菅田芳恵氏

監修者
菅田芳恵氏

キャリアコンサルタントグッドライフ設計塾 代表

証券会社、銀行、生保、コンサルティング会社勤務後、独立開業。49歳から2年間で7つの資格を取得。

■保有資格:CFP(日本FP協会上級FP資格)証券外務員1種資格DCプランナー(確定拠出年金アドバイザー)社会保険労務士

つみたてNISAに関するQ&A

つみたてNISAとは?

2018年1月から始まった少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度。

つみたてNISAと一般NISAの違いは?

非課税投資枠と期間が異なる。
つみたてNISAの年間非課税投資枠は40万円、期間は20年間。
NISAの年間非課税投資枠は120万円、期間は5年間となる。(NISAはロールオーバーで最大10年間も可能)

つみたてNISAを途中でやめることはできる?

つみたてた商品の売却や資金の引き出しはいつでもでき、口座を解約することも可能。

つみたてNISAの口座は誰でも開設できる?

つみたてNISAは日本に住んでいる20歳以上の方が口座を開設できる。
ただし、一般NISAとつみたてNISAはどちらか一方のみしか開設できないため、注意が必要。

つみたてNISAとiDeCoの口座は両方開設できる?

つみたてNISAとiDeCoの口座はどちらも開設できる。

実際に株式投資を始めてみる

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