三菱UFJフィナンシャルグループ系列のauカブコム証券では、スマホやパソコン、郵送などいろいろな方法で口座開設ができます。ただし申込手段によって提出書類や方法が異なるため、注意が必要です。

ここでは、auカブコム証券の概要とともに口座開設の方法を申込手段ごとに詳しく解説します。

auカブコム証券とは？

auカブコム証券は、投資業界で「5大ネット証券」とよばれている大手ネット証券会社の一角を占めるネット証券会社。2019年12月に現在の社名に変更するまでの旧名称「カブドットコム証券」になじみがある人もいるのではないでしょうか。ここでは、auカブコム証券の概要や特徴・メリットを見てみましょう。

auカブコム証券の基本概要

auカブコム証券は、メガバンク「三菱UFJフィナンシャルグループ」の一員かつ大手通信キャリア「KDDIグループ」の会社でもあります。また大手ネット証券としては珍しくシステムを自社で開発し運用している点も大きな特色です。こうした特色を活かしながら「通信と金融サービスの融合」を通じて顧客の投資成績向上に貢献することを目標としています。

auカブコム証券の特徴やメリット

auカブコム証券の特徴やメリットとして次の3点が挙げられます。

①自動売買の種類はネット証券業界随一
auカブコム証券は、ネット証券の中でも自動売買のシステムを提供したパイオニアの証券会社です。「逆指値注文」「時間指定注文」など7つの注文方式で自動売買が可能でこれは他の大手ネット証券会社の追随を許さない数。1999年の開業以来、自動売買でリスク管理を行う重要性を追求し自動売買に関する特許も取得してきました。

動売買の利用料は無料です。また売買手数料も通常と同じ手数料体系になっています。

②豊富な発注機能と情報配信が魅力の自社開発ツール
現物取引や信用取引などの各種発注機能と投資情報の配信機能を備えた「kabuステーション」は、自社で開発したトレーディングツールです。発注パネルの注文のほかに「2WAY注文」「プリセット注文」など豊富な注文機能を搭載。利用料金は1ヵ月990円（税込み）からですが、約定回数が月に1回以上で翌月の利用料が「通常プラン」が無料になります。

また取引実績や口座に預けている資産の状況などによりツールの中で無料利用できる範囲を広げることも可能です。

③自動音声応答サービス
パソコンやスマホでの操作が苦手な人でも自動音声応答サービスで24時間株式の注文や約定照会などができます。

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auカブコム証券のデメリット

①引金額50万円以上の手数料が割高
1注文の取引金額が50万円以上になると他の証券会社より手数料が割高になる場合があります。

以下が約定代金50万円以上の手数料です。

ワンショット手数料コース（国内株式）
50万円超100万円以下（現物取引）	535円
50万円超（信用取引）	385円
100万円超（現物取引）	約定代金×0.099％＋99円（上限4,059円）

一日定額手数料コース（国内株式）
100万円超200万円以下	2,200円
200万円超300万円以下	3,300円
300万円超400万円以下	4,400円
400万円超500万円以下	5,500円
500万円超	100万円ごとに1,100円加算

取引金額によっては他社より手数料が高くなることもあるため、注意が必要です。

②リアルタイムで入金できる金融機関が限られている
auカブコム証券は、リアルタイムに口座へ入金ができる「リアルタイム口座振替」サービスを提供しています。すぐに入金が反映されるため便利なサービスですが、対応している金融機関は以下4行のみです。

・三菱UFJ銀行
・三井住友銀行
・auじぶん銀行
・みずほ銀行

他の金融機関では、リアルタイム口座振替サービスが利用できません。このように対象口座が少ない点はデメリットと言えるでしょう。

auカブコム証券の口コミ・評判

良い口コミ

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悪い口コミ

総じてauカブコム証券の評判として多いのが「会社の信用性が高いこと」。三菱UFJフィナンシャルグループの一員ということが投資家に安心感を与えているようです。また投資ツール「kabuステーション」についても「必要な情報をカスタマイズして使えるので便利」と高評価。他にも「コールセンターの対応が親切だった」という声も。マイナス評価としては「信用取引の金利が高い」との批判もありました。

auカブコム証券で口座開設を行う流れ

それでは、auカブコム証券で口座開設の流れを見てみましょう。

スマホ（自撮り）での口座開設の流れ

本人確認書類は「個人番号カード（マイナンバーカード）」または「運転免許証＋個人番号通知カード」のいずれか

インターネット（画像アップロード）での口座開設の流れ

＼ スマホ・パソコンで簡単口座開設 ／

アプリでの口座開設の流れ

「スマート証券口座開設」アプリをインストールします。個人番号の提出方法を下記のいずれかから選べます。

①個人番号カード（マイナンバーカード）をスマホで読み取る
②番号確認書類などをスマホで撮影する

①個人番号カードをスマホで読み取る提出方法

②番号確認書類などをスマホで撮影する方法

＼ アプリで簡単口座開設 ／

書面郵送での口座開設の流れ

＼ まずはauカブコム証券のウェブサイトへ ／

auカブコム証券で口座開設にかかる日数

インターネット（画像アップロード）での口座開設は、最短10分で申し込みが完了し最短翌営業日で口座開設が完了します。郵送申込の場合は、ネットで必要事項を記入した後、auカブコム証券から送られてきた書類を返送する必要があるため、申し込みから口座開設まで約7営業日かかります。

auカブコム証券で口座開設をするなら押さえておきたい4つのこと

auカブコム証券の口座開設方法には「電子口座開設（ウェブ上での手続き）」と「書類による郵送申込」があります。口座を開設するには、いくつかの注意点があります。

口座開設の審査基準

口座の開設にあたり職業や年収などについての審査基準はありません。審査では、以下のような内容がチェックされます。

・年齢や居住地の条件をクリアしているか
・本人確認書類がそろっているか
・書類の記入内容に不備がないか

口座開設にかかる日数

電子口座開設と郵送申込では、口座開設にかかる日数が異なります。郵送でのやり取りがある関係上、電子口座開設よりも郵送申込のほうが時間はかかる傾向です。

口座開設を行う手順

ウェブ上で手続きする場合は、申込フォームに必要事項を記入し本人確認書類や顔写真をスマホで撮影して送信すれば完了です。一方、郵送申込の場合は、ウェブの申込フォームに必要事項を記入後、証券会社から開設用の書類が送付され書類に必要事項を記入して本人確認書類のコピーとともに返送する手間が発生します。

どちらの場合も本人確認書類を確認し場合によっては役所などで取得する必要があります。あらかじめ口座開設の手順や必要書類をチェックしておきましょう。

auカブコム証券で口座開設をする際の審査について

株式や投資信託などの取引を始めるには、証券総合口座とよばれる口座を開設することが必要です。総合口座を開設するにあたり勤務先や資産、取引実績などを審査されることはありませんが電子口座開設と書類による郵送申込でそれぞれに申し込みができる条件があります。

どのような人が審査に落ちるか

auカブコム証券で口座開設をする際の申込条件は、以下のような通りです。

・反社会的勢力に該当しない
・約款・規定・プライバシーポリシーに同意できる
・auカブコム証券口座に初めて申し込む
・過去、現在に本人または家族が外国政府等、重要な公的地位などに該当していない
・開設手続き時に18歳以上の方が開設可能
・日本国内に住んでいる

つまり上記の条件に合致しない人は審査に落ちる可能性があります。例えば「すでにauカブコム証券に口座を持っている」「海外に住んでいる」といった人は、口座開設ができません。

審査に落ちてしまったらどうしたらいいのか

一般的に証券会社は、審査に落ちた理由を教えてくれません。また審査基準も一部の証券会社を除いて公表されていません。ただ審査基準は、各証券会社で独自に決めているため、一つの証券会社に落ちても別の証券会社に申し込めば審査を通過する可能性があります。最初から複数の証券会社で口座開設を申し込むのも一つの手でしょう。

口座開設を申し込む際、審査基準に引っかからないようにチェック項目が用意されていることがほとんどです。項目一つ一つについて正直に申告したうえで引っかからなければ審査はクリアできるでしょう。後は、電子口座開設で送信する画像や郵送申込の書類で不備がないよう、しっかりと確認することも大切です。

auカブコム証券の口座開設まとめ

auカブコム証券の口座開設方法には「スマホ用ウェブページ」「パソコン用ウェブページ」「スマホアプリ」「ウェブ＋郵送」の4通りがあります。所持している本人確認書類・番号確認書類やスマホ、パソコンによって利用できる方法が決まるので自身に合った方法を選びましょう。