SBI証券 マネックス証券
(画像=NETMONEY編集部)

投資を始めるために「ネット証券に口座を開設しよう」と考えている人は多いのではないでしょうか。インターネットで調べるとたくさんのネット証券がヒットしますが、どこを選べばよいか迷ってしまう人もいるかもしれません。

今回は「5大ネット証券」といわれるネット専業証券会社の中から、SBI証券とマネックス証券を取り上げ、それぞれの特徴を 比較していきます。

SBI証券とマネックス証券のスペック比較表

SBI証券とマネックス証券の証券口座開設数は、それぞれに約603万口座(2021年3月末時点)と約196万口座(2021年7月時点)です。ネット証券でもトップクラスの2社における国内・米国株式取引手数料や投資信託本数などそれぞれのスペックを以下の表にまとめました。

  SBI証券 マネックス証券
国内株式
取引
手数料
10万円 99円 110円
50万円 275円 495円
100万円 535円 1,100円
積立nisa銘柄数 175銘柄 150銘柄
取扱外国株 9ヶ国 2ヶ国
米国株式
取引手数料
約定代金の0.495%
(最低0米ドル~上限22米ドル)
約定代金の0.495%
(最低0米ドル~上限22米ドル)
米国株取扱銘柄数 4,200銘柄 4,297銘柄
米国ETF取扱銘柄数 307銘柄 316銘柄
IPO実績 2019年 82社 45社
2020年 85社 50社
投資信託本数 2,680本 1,281本
※数値は2021年10月14日時点

SBI証券は総合力が高くておすすめ!

SBI証券
引用元:SBI証券

SBI証券は、国内株式取引手数料や投資信託本数・IPO(新規公開株)実績・外国株の豊富さなど、さまざまな点で優れており、総合力の高い証券会社です。

SBI証券の特徴

SBI証券の概要
手数料 10万円:99円
50万円:275円
100万円:535円
積立nisa銘柄数 175銘柄
IPO実績(2020年) 85社
投資信託銘柄数 2,680銘柄
外国株 9カ国
米国株取扱銘柄数 4,200銘柄
米国ETF取扱銘柄数 307銘柄

SBI証券は、金融持株会社SBIホールディングス株式会社傘下のネット証券会社です。インターネットが十分普及していない1999年に事業を開始し、2021年3月にネット証券会社で初めて600万口座を達成。2021年6月末時点で預かり資産は20兆円を突破し、国内株式における個人委託売買代金のうち40.1%(2020年4~12月)のシェアを占めています。

国内株式取引手数料は、取引1回ごとに手数料がかかる「スタンダードプラン(現物取引)」では55円~(税込み)です。しかし1日の約定代金に応じて手数料の金額が決まる「アクティブプラン」では、1日の約定代金が100万円までなら無料。また投資信託本数は2640本(2021年8月22日時点)です。

他にも9ヵ国の海外株式や2020年に上場したIPO銘柄の約93.5% %を扱うなど、バラエティに富んだ金融商品を取りそろえています。

SBI証券

SBI証券のメリット

SBI証券のメリットは、1日の約定代金によって手数料が決まる「アクティブプラン」で、国内株式の1日の約定代金が100万円までの手数料が無料になる点です。1日の取引金額が少ないユーザーにはうれしいプランといえるでしょう。1回の取引ごとに手数料がかかる「スタンダードプラン」でも5万円までなら55円(税込み)で、主要ネット証券では最安レベルの安さです。

また海外株式やIPO銘柄、投資信託の取扱数が豊富でさまざまな商品に投資できることもメリットです。

SBI証券のデメリット

手数料や扱っている金融商品などバランスのよいSBI証券には、大きなデメリットはありません。強いていえば国内株式と米国株のアプリが別々になっていることです。

マネックス証券は銘柄数が豊富でおすすめ!

マネックス証券
引用元:マネックス証券

マネックス証券は、米国株・中国株の取扱銘柄数が豊富です。

マネックス証券の特徴

マネックス証券の概要
手数料 10万円:110円
50万円:495円
100万円:1,100円
積立nisa銘柄数 150銘柄
IPO実績(2020年) 50社
投資信託銘柄数 1,281銘柄
外国株 2カ国
米国株取扱銘柄数 4,297銘柄
米国ETF取扱銘柄数 316銘柄

マネックス証券は、日本・米国・中国・オーストラリアにオンライン証券ビジネスの拠点を持つマネックスグループ傘下の企業。国内株式・米国株・中国株のほか債券やFX、暗号資産、金・プラチナなどさまざまな商品を扱っています

マネックス証券のメリット

マネックス証券で取引するメリットは、米国株・中国株の豊富な銘柄数。米国株は4200以上の銘柄を扱っており、中小型から大型まで幅広い銘柄をそろえています。また中国株の取り扱い銘柄は2000以上あり、香港市場に上場する銘柄のほぼすべてを扱っているのが特徴です。さらにIPOの抽選方式が平等な点もメリットの一つといえるでしょう。

証券会社によっては、取引実績に応じて当選率を優遇するところもあります。しかしマネックス証券は、過去の取引実績などを加味せず平等抽選を行うため、取引実績が少ないビギナーでもIPOに当選するチャンスがあるでしょう。

また豊富な投資情報を提供しているのもマネックス証券の強みです。例えば多彩なコンテンツを集約したメディア「マネクリ」を無料で閲覧することができます。そのほか口座保有者向けに朝と夕には、日々のマーケット情報をメールで配信しています。

マネックス証券

マネックス証券のデメリット

先述した表からも分かるように、マネックス証券の国内株式取引手数料(1回の取引ごとに手数料がかかるプラン)は約定代金が高くなると割高になります。特に50万円以上の取引になると他のネット証券よりも高くなる傾向です。マネックス証券にも1日の約定金額で手数料が決まる「一日定額手数料コース」があり、1日の約定金額が100万円までなら取引回数にかかわらず550円です。手数料では、SBI証券に比べるとやや高く感じてしまうかもしれません。

また外国株式では、「取り扱っている国が米国と中国の2ヵ国のみ」という点において、さまざまな国の株式を売買したい人にとってはデメリットになるでしょう 。

SBI証券とマネックス証券の比較

SBI証券とマネックス証券を以下の4項目で比較してみました。

取扱い銘柄数

外国株の取扱い銘柄数は、米国株についてはSBI証券・マネックス証券ともに約4200銘柄で互角です。中国株は、マネックス証券が2000銘柄以上(2021年2月時点)、SBI証券は約1300銘柄(2020年5月時点)とマネックスが優勢でした。

一方でマネックス証券が扱う外国株は、米国・中国の2ヵ国のみですが、SBI証券は、米国・中国 のほかに、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアの合計9カ国の株式を扱っています。一方、投資信託の取り扱い本数は2020年8月22日時点でSBI証券が2640本、マネックス証券が1218本で、SBI証券に軍配が上がりました。

SBI証券

手数料

先述したように国内株式の取引手数料は、SBI証券のほうがお得です。両社とも1日の約定金額によって手数料を決める定額制プランがあります。また、SBI証券の「アクティブプラン」は1日の約定代金が100万円までなら手数料無料という点が大きな強みです。

IPO実績

2020年の新規上場株式(IPO)は、93社でした。そのうちSBI証券では85社(約93.5%)、マネックス証券では50社(約53.8%)を扱っており、SBI証券での取り扱い数が群を抜いています。株式の新規公開を行う際、株式の引き受けや販売を行う証券会社を「幹事会社」と呼びますが、なかでも中心的な役割を果たす証券会社が「主幹事会社」です。

主幹事会社は、その他の幹事会社よりも多くの株式を引き受けるため、主幹事の証券会社に口座を持っていると当選確率が高くなるでしょう。2020年に新規上場した93社のうち最も多く主幹事会社を担当したのは野村證券の22社で、SBI証券は14社でした。主幹事会社となった数は、大手証券会社も含めて3位にランクインしています。

一方でマネックス証券が主幹事会社を務めた銘柄はありませんでした。

マネックス証券

アプリ・ツール

SBI証券もマネックス証券も10種類程度のツールを無料で提供しています。ツールには、PCにダウンロードして使うものとスマホにダウンロードするアプリ形式のものがありますが、時間や場所を選ばずに使えるアプリ形式のものが便利です。SBI証券には「株アプリ」、マネックス証券には「マネックス証券アプリ」があります。

「株アプリ」は、国内株式のみですが「マネックス証券アプリ」は株式・米国株・先物・FXに対応しています。なおSBI証券は米国株の取り引きに特化した「米国株アプリ」を提供しています。

SBI証券はこんな人におすすめ

SBI証券
引用元:SBI証券

SBI証券は、手数料・投資信託の扱い銘柄数・外国株の国のバラエティなどトータルバランスにすぐれた証券会社です。1日の約定金額が100万円までなら国内株式取扱手数料が無料なため、少額投資で株式投資デビューをしたい人に向いています。ネット証券でもトップクラスの口座数を誇っているのは、手数料の安さが魅力であることも影響しているのかもしれません。

また投資信託の銘柄の多さや単元未満株も取り扱っていることから、株式投資にハードルを感じている人も無理のない範囲で資産運用を始めるのに最適の証券会社といえます。

マネックス証券はこんな人におすすめ

マネックス証券
引用元:マネックス証券

マネックス証券は、国内株式取引手数料だけに限ればネット証券の中ではあまり優位性がありません。しかし米国株や中国株の取り扱い数は、ネット証券でもトップクラスの水準です。そのため外国株に興味を持っている人には、マネックス証券が向いています。またマネックス証券は、マーケットや経済全般に関する情報提供に力を入れている傾向です。

そのため投資を通じて経済や世界の動きを知りたい人にとってマネックス証券のサービスは、満足度の高いものになるでしょう。手数料の面では優位性がないにもかかわらず、2020年1~8月でマネックス証券に口座を開設した人の61%は投資経験のある人でした。このことは、投資経験のある人ほど手数料以外の要素をもとに証券会社を選んでいることになります。

自分にあった証券会社を選ぼう

今回は、SBI証券とマネックス証券のメリット・デメリットをご紹介するとともに、両社を比較しそれぞれがどんな人に向いているかについて解説しました。手数料を抑える分、多くの口座開設者を獲得しようと考える証券会社もあれば、成長性の見込める海外株を充実させたり情報提供力を強化したりして投資家を育てようと考える証券会社もあります。

証券会社選びで手数料の安さは重要な要素の一つですが、今回見たように投資信託の銘柄数やツールの使い勝手なども重要なポイントです。いくつかのポイントをチェックして自分にとって大切だと思えるものを提供してくれる証券会社を選びましょう。