FX取引を行うFX会社として、楽天FXを選択肢に加える人も多いでしょう。楽天FXでの取引を検討するにあたって、どのようなことを知っておけばよいのでしょうか。

この記事では楽天FXの特徴や口座開設の流れ、メリット・デメリットなどを詳しく紹介します。この記事を読んで、楽天FXの基礎知識をしっかりと押さえましょう。

楽天FXの特徴

楽天FXの主な特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • MT4が利用できること
  • グループの強みを生かしていること
  • 取引ツールが豊富なこと

MT4が利用可能

MT4が利用できることは楽天FXの魅力の一つです。MT4とは、FXの自動売買取引に対応したツールで、大手のFX会社の中では楽天のみMT4を導入しています。

MT4を利用すると、さまざまなメリットがあります。例えば、エキスパートアドバイザーという自動取引システムを利用することで、戦略的なFX取引が常時可能となります。

また、カスタマイズ性が高いことも投資家から人気を集めている理由の一つです。画面を自由にレイアウトすることができ、投資のプロが利用しているチャートをそのまま使うこともできます。他の大手FX会社では利用できないMT4が使えることは、楽天FXの大きな特徴だと言えるでしょう。

楽天銀行などの楽天系サービスとの連携が便利

楽天FXは、楽天銀行など関連サービスとの連携ができる点でも便利です。楽天銀行口座からFX口座の開設ができ、24時間365日資金の振り込みや引き出しが可能になります。

さらに、楽天スーパーポイントを利用することで、楽天グループでの買い物がお得になるメリットもあります。このように楽天銀行などのサービスとの連携も、楽天FXの魅力の一つです。

アプリや取引ツールも充実

楽天FXは取引ツールが充実しています。パソコンで2種類、スマートフォンで1種類、合計3種類のツールを導入しており、自分の取引しやすい方法で運用することができます。いずれのツールも無料で使えます。

取引ツールの一つである「マーケットスピードFX」は、高い操作性を持ち合わせています。グッドデザイン賞を受賞するなど、デザインのクオリティも評価されています。その他にもパソコンブラウザでの取引を想定した「楽天FX-WEB」、スマートフォン用の「iSPEED FX」というアプリもあります。楽天FXのユーザーは自分のスタイルに合ったツールを選ぶことができます。

楽天FXのメリット

楽天FXを利用する主なメリットとしては、楽天スーパーポイントがたまりやすくなることと、ドル/円の利益を出しやすいことが挙げられます。

取引で楽天スーパーポイントをためることができる

楽天FXで取引を行うことで楽天スーパーポイントがたまります。楽天FXを運用してためたポイントは、楽天スーパーポイントに変換できます。

楽天スーパーポイントは、楽天市場や楽天モバイル、楽天トラベルなど、グループ内の商品やサービスの購入のほか、再び投資に回すこともできます。楽天のサービスをよく利用する人にとっては、楽天スーパーポイントをより多くためることができるので、うれしいメリットです。

ドル/円のスプレッドの狭さ

スプレッドが狭いと取引コストを抑えられる利点がありますが、楽天FXでは、メジャーな通貨ペアであるドル/円のスプレッドが狭く、この点もメリットとなっています。

楽天FXのドル/円スプレッドは0.2銭に設定されていて、原則固定です(2021年4月時点)。そのため、市場の動きに左右されにくく、比較的利益を生み出しやすい条件が整っています。

FX取引で人気のドル/円のスプレッドの狭さは、楽天FXを利用する大きなメリットになります。

楽天FXのデメリット

楽天FXのデメリットとしては、通貨によってスプレッドが広いことやシステムの安定性が懸念されることが挙げられます。

主要通貨以外のスプレッドの広さ

楽天FXのデメリットの一つは、主要通貨以外のスプレッドが広いことです。スプレッドが広いと、取引コストを抑えにくくなることが懸念されます。

例えば、楽天FXにおける米ドル/円やユーロ/円のスプレッドは0.5~1.0銭前後ですが、主要国通貨以外のトルコリラ/円は6.8銭、NZドル/円は1.2銭です(2022年1月時点)。

主要国以外の通貨で楽天FXの利用を考えている場合は、スプレッドの広さに注意しましょう。

システムの安定性に不安あり

システムの安定性にやや不安があることも楽天FXのデメリットです。システムが安定して稼働しなければ、FX運用に大きな損失が出る可能性があります。

楽天FXを運営する楽天証券では2009年に大規模システム障害が発生し、約7時間ユーザーが取引できない事態が発生しました。その影響の大きさから、金融庁より行政処分を受けています。

また、2020年3月にも回線の異常が起こり、10分間すべての取引ができなくなりました。

楽天FXでは、このほかにもシステム障害がたびたび起こっています。利用を検討するうえで、システムの安定性に不安がある点は考慮しておきましょう。

楽天FXの口座開設の流れ

続いて、楽天FXの口座開設の流れについて解説します。口座開設はFX専用口座を開設する方法と、総合口座からFX口座に申し込む方法の2種類あります。

ここでは、FX専用口座の開設方法について紹介します。

ちなみに、FX専用口座を開設した後に株など他商品の取引をしたくなった際は、後から総合口座を開設して連携することも可能です。

FX専用口座の開設の流れ

FX専用口座はWebで手続きを完了することができ、最短2営業日で口座を開設できます。すぐにFX取引のみ始めたい人は、FX専用口座の開設をおすすめします。

1.口座開設の申請をWebで実施

楽天のFX専用口座開設ページ上で申し込みを行います。基本情報を入力して、本人確認書類の画像をアップロードします。申し込み時に暗証番号とパスワードを設定するので、忘れずにメモしておきましょう。

本人確認書類は名前、住所、生年月日が分かるものが必要です。例えば免許証、住民票の写し、パスポートなどが該当します。

2.送られてくる書類を参照して口座にログイン

数日後、取引に必要なIDとパスワード情報が送付されます。口座にログイン後、取引開始となります。

手続きは以上ですが、FX専用口座開設にはいくつか条件があります。メールアドレスを持っていること、100万円以上の資産を持っていること、年齢が20歳から80歳の間であること、スマートフォンを持っていることなどが必須条件です。

引用元: 楽天証券

条件別でFX会社を比較

初心者は最低取引単位で選ぶ

FXの最低取引単位は会社によって異なり、取引単位が小さいと少額で取引することができます。

  • 1通貨(ドル/円)→資金100円
  • 10000通貨(ドル/円)→資金45000円

少額取引ならリスクなく、FXの実践経験を積むことができます。

そこで、初心者の方にはMATUI FXをお勧めします。

MATUI FXは1通貨単位から取引することができるFX会社です。
手数料(スプレッド)も業界最狭水準に設定されていて、FXを始める方におすすめです。

※当サイトのランキングは弊社が独自に行なったFX会社のイメージ調査の結果と対象となるFX会社の公式サイトの掲載情報を総合的に判断し、順位をつけています。

他のFX会社との比較

楽天FXと他のFX会社との違いにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、みんなのFX(トレーダーズ証券)、外為オンライン、ヒロセ通商、FXプライムby GMOの4社と比較した内容をまとめました。

みんなのFX(トレーダーズ証券)

主要国通貨のスプレッドを楽天FXとみんなのFXで比較すると、みんなのFXのほうが狭いことが分かります。例えば、楽天FXのドル/円のスプレッドは0.2銭ですが、みんなのFXは0.2銭とかなり狭く設定されています。

ユーロ/円においても、楽天FXのスプレッドは0.5銭であるのに対して、みんなのFXは0.4銭です。米ドルやユーロなどの主要国通貨でFX取引をする場合、楽天FXとみんなのFXではスプレッドの幅に違いがあることを覚えておきましょう。

外為オンライン

外為オンラインでは、ユーザー向けの無料セミナーを開催しています。初心者から上級者まで、レベルや学びたいジャンル別に参加することができます。このセミナーは分かりやすいと評判で、参加した人の満足度は98%と高い数値を出しています。

楽天FXも主要都市で勉強会を開催していますが、その内容は時事に関連する内容や、特定の商品の運用報告が中心です。FX取引についてセミナーで詳しく学びたいと考えている人にとっては、外為オンラインが適していると言えるでしょう。

ヒロセ通商

楽天FXとヒロセ通商を比較すると、情報コンテンツの配信量が異なります。

ヒロセ通商では1日に約520本のニュースを配信していて、マーケット情報や為替状況、経済指標など多岐にわたるコンテンツを取得できます。一方、楽天ではマーケットに関するニュースは隔週配信で、取引に関するお役立ち情報は定期的にメールで通知されます。

FX取引の情報をいち早く入手したい人や、より多くの知識を蓄えたいという人はヒロセ通商の豊富な情報コンテンツが役立つでしょう。

FXプライムby GMO

楽天FXとFXプライムby GMOを比較する際には、システムの安定性に注目してみましょう。 楽天FXは前述のように、たびたびシステムに障害が出て、ユーザーが一定時間取引できなくなる事態が発生しています。一方FXプライムby GMOでは、安定稼働に向けたさまざまな対策をしています。例えばサーバーを冗長化して、アクセスが集中したときに負荷がかかりすぎないようにしています。

さらに、サーバーを置いているデータセンターは災害のリスクが低いところを拠点とし、いざというときは自家発電ができる環境も整えています。システムの安全性で比較をすると、FXプライム byGMOのほうが安定した取引を期待できるでしょう。

まとめ

この記事では、楽天FXの特徴や口座開設の流れについて紹介しました。

楽天FXは、MT4が利用できること、楽天サービスとの連携がとりやすいこと、取引ツールが充実していることが特徴です。

また、FX取引で楽天スーパーポイントをためることができることや、ドル/円のスプレッドが狭いというメリットもあります。一方で、主要国通貨以外のスプレッドが広いことや、システムの安定稼働が懸念されていることがデメリットです。

楽天FXの口座をすぐに開設したい場合は、FX専用口座に申し込めば最短2営業日で取引ができるようになります。

また、他のFX会社と比較すると、特定の通貨ペアのスプレッド幅、無料セミナーの内容、配信コンテンツの充実度やシステムの安定性に違いがあります。

この記事の情報を参考にして、楽天FXでの取引を検討してみてください。

FX会社イメージ調査の概要

ZUU online編集部では当ページの作成にあたり、各FX会社のイメージに関して株式会社ZUUが独自調査を行い、客観的な統計データによる執筆を行っております。

・実施期間:2021年5月

・調査の概要:各FX会社のイメージに関するアンケートの収集

・調査対象:FX会社で口座を有する国内の20歳以上の男女

・有効回答件数:500件

・実査機関:株式会社クロス・マーケテイング