転職活動を始めてまずやることは、希望の求人を探すことではないだろうか。その求人の探し方として、多くの方は転職サイトを利用している。直接希望の企業のホームページから求人情報を見にいっても、求人情報の確認、エントリーは転職サイトから行うようになっている企業も多い。つまり、転職活動とは転職サイトを利用するところから始まる。
それでは、その転職サイトはどうやって選ぶのか?
広告でよく見かけるから、インターネットで検索して最初に出てきたから、知り合いに薦められて、と特に理由もなく選んでいる方には、まず転職サイトには特徴があることを知ってほしい。なぜなら、自分に合った転職サイトを選ばないと転職活動を効率的に進められないからだ。
本記事では、転職サイトの特徴について説明し、あなたに合った転職サイトを紹介する。
転職サイトの特徴とは

転職サイトは転職者の需要に合わせてそれぞれ特徴を持っている。大きな括りでは業界・職種、年代、性別、希望年収などに合わせた専門性の強みがある。
専門性が強いことで、独自のコネクションを持っていることで非公開の求人を紹介することができたり、転職者のスキルに最適な企業を紹介したりすることができる。最近の転職サイトは転職エージェントのサービスが付随していることが多いため、エージェントを介した紹介もあれば、転職サイトからのお知らせを通しての紹介もある。
この専門性が弱いと、極端な話だが例えば自分のスキルを適正に判断できずに、スキルの敷居が高い企業に応募し→落選、となかなか選考が進まなくなり、時間もお金も非効率な動きになる。転職活動は、現在の企業に所属した状態で行うことが多いので、時間も限られているためになるべく効率的に時間を使いたい。
転職サイトの特徴を知るべき理由
繰り返しになるが、転職サイトは転職者の需要に合った特徴を持っている。つまり転職者には必ず希望・要望があり、マッチした特徴を持つ転職サイトがおすすめとなる。
あなたの転職の動機を思い返して欲しい。
・年収アップ
・もっと高いレベルの仕事がしたい
・プライベートを充実させたい
・子育てしやすい環境が欲しい
・未経験だけどチャレンジしたい
等、動機はきっかけの一つに過ぎないが、せっかく転職するなら動機が希望・要望に変化し、さらに勤務地や自分のパーソナルデータ(年齢、性別、取得資格、職歴等)が加わり、転職理由となる。これは自己診断ができた上での転職理由となる。転職理由は転職サイト・エージェントにも、企業にも必ず聞かれるため、遅かれ早かれ準備しなければいけない。自己診断ができていることで、転職理由、志望理由、長所に一貫性が持てて自信を持って転職活動を進めることができる。
ここまでの話しをまとめると、効率的に転職活動を進めるためには、自己診断を行った上で自分に合った転職サイトを選び、求人を探すことが重要である。また、何気なく踏み出す一歩と、自分に合った転職サイトで始める一歩ではその後の進み具合が変わってくることがわかるだろう。
総合タイプの転職サイト
総合タイプの転職サイトは求人数が多く、総合的にコンテンツが揃っておりどんな人でも使用しやすいのが特徴だ。また、転職のお悩み相談や、自己診断をお手伝いしてくれるコンテンツも揃っているため、まずは登録をしておくことをおすすめする。
リクナビNEXT
掲載される求人は職種の幅も求人の数も日本最大級。サポートもツール、エージェントのサービスが拡充している。
doda
求人数が多いだけでなく、地方の求人も広くカバーしている。転職フェアも随時開催しており、求職者と企業が直接交流できる機会を用意している。
日経WOMANキャリア
複数の大手転職サービスの求人の中から、女性向け求人をピックアップして掲載しているので、複数の転職サイトを使用しているのと同じ効果がある。
若者向け(20代から30代前半)のおすすめ転職サイト
新卒向けの就活サイトから展開したサイトが多く、20代前半や第二新卒にも強い。
マイナビ転職
新卒の就職活動でほとんどの学生が「マイナビ」を使用している。その認知度に期待して、第二新卒の募集をここでしか行なっていない大手企業も多い。
エン転職
特に20代から30代向けの求人が多く、大手企業より中小企業の求人の方が多い。求人数はあまり多くないが、大半がエン転職だけの求人を集めている。
@type
初めての転職に向かう人が万全の準備を整えられるように、読み物コンテンツ、また診断テストコンテンツを用意している。
キャリトレ
キャリトレへの求人は、経験を求めているものはむしろ少なく、その若さと可能性を求めるものが多い。求人企業はベンチャーから大手までさまざまだが、未経験OKな求人も多数ある。
Re就活
一度就職したものの、未経験の職種・業種にキャリアチェンジしたい人のチャレンジ精神・素直さを必要とする企業からの求人や、未経験者でもOKの求人も多数用意している。
ANBI
若手ながらハイクラスの求人を揃えている。もちろんハードルも高くなるが、選考通過の診断コンテンツを用意し企業とのマッチング確率が計れて、転職を後押ししてくれる。
女性向けのおすすめ転職サイト
元々転職サービスを展開していたサイトが、女性の求人案件に特化したサイトが多い。女性に特化していることから、産休、育児、産後復帰に理解のある案件を揃えている。
Woman Career
女性のキャリアプランには、結婚や子育ての大きなプライベートイベントが絡んできやすい。この条件を十分に配慮した求人検索がしやすい。
マイナビ転職女性のお仕事
女性の働き方として、キャリア志向の人やプライベート重視の人がいるが、そんなニーズを汲み取った女性に合った仕事を厳選している。
エン転職WOMAN
子育てをしながら働く女性にとって助かる、残業なし、在宅勤務、育児制度などの制度でも求人検索ができるように配慮されている。
女の転職@type
女性に人気の職種、アパレル・コスメ、営業・企画職、女性エンジニア、介護・保育業界などの求人が多く、また特集も細かく組んでいる。
日経WOMANキャリア
複数の大手転職サイトが出している求人検索ができ、また日経が運営する各サイトから、働く女性が関心を持つトピックを厳選して紹介している。
パソナキャリア
福利厚生がしっかりしている、高年収の求人など、求人のクオリティが高い。アドバイザーのサポートも手厚く、転職活動の時間がなかなか取りづらくても安心できる。
ハイクラス(高収入、管理職)向けのおすすめ転職サイト
元々転職サービスを展開していたサイトが、ハイクラスの求人案件に特化したサイトが多い。キャリアアップを目指す方におすすめ。
パソナキャリア(ハイクラス)
業種や専門に特化したキャリアアドバイザーが、転職者の市場価値などを客観的に判断し、それに見合った求人を紹介してくれる。面接日程調整や給与交渉までサポートしてくれる。
BIZREACH
公開求人数 9万件以上あり、その1/3が年収1000万円以上の求人だ。そのほかヘッドハンターが保有している未公開のプレミアムな求人も多数ある。
ANBI
若手向けのハイクラス求人が出せるだけに、大手や官公庁など、安定した基盤のある企業の登録が多いが、仕事内容は新たなビジネスを創出するためのフレッシュな力を求めている。
iX転職
年収1000万円以上の非公開求人が多数あり、厳選されたヘッドハンターによる質の高い職業紹介が魅力。ヘッドハンターと二人三脚でキャリアアップを目指す。
エクゼクティブ転職
ハイクラスの転職ができる人材は、転職になかなか時間が取れないため、ヘッドハンターが企業と転職希望者の間を取り持ち、スカウトから面接、条件交渉など一貫してサポートしてくれる。
エンジニア向けのおすすめ転職サイト
特にエンジニア向けの職種の求人に強い。エージェントもエンジニア出身のスタッフがいるため、詳しい相談にも乗ってもらいやすい。
doda
特に専門性の高い職種に強いく、エンジニアを初め、営業・金融・メディカル・グローバル・中国などの仕事別に専門サイトを開設している。
@type
特に首都圏・エンジニアの転職に強く、エンジニアの転職フェアを開催していたり、エンジニアの専門転職サイトも用意している。
Geekly
IT・WEB・ゲーム業界の転職専門のエージェント。業界が特化しているのでコンサルタントの専門性が高く、求職者のニーズを正確に把握し、質の高いマッチングを実現している。
女の転職@type
@typeの中からさらに女性エンジニアを歓迎している求人をピックアップしている。
海外で働きたい方向けのおすすめ転職サイト
語学力を活かして、外資系で海外転勤や海外移住を目指す人におすすめ。
マイナビ転職
グローバル求人にも力を入れており、グローバル転職専用サイトも用意されている。
ANBI
ハイクラス向けの求人を揃えているが、その中には外資系企業や海外勤務の求人も含まれている。
派遣で働きたい方向けのおすすめ転職サイト
専門職に打ち込みたい、プライベート時間を大切にした働き方をしたい方には派遣社員という働き方もおすすめする。
パソナキャリア
パソナは元々人材派遣分野で長年企業と関係性を築いてきており、働き方として派遣社員が適切であれば、そのまま派遣求人も紹介してくれる。