「仕事に行きたくない……」朝起きた際に、そう感じてしまう日もあるでしょう。しかし、「仕事に行きたくない」というだけの理由で、欠勤するのは社会人として難しいでしょう。
今回は、こうした問題を解決する方法について解説していきます。
「仕事に行きたくない」ときはどうすればいい?

「仕事に行きたくないな」と思ったら、どのように解決法を模索するべきなのでしょうか。そのステップを考えていきます。
「仕事に行きたくない理由」を考えてみる
仕事に行く理由が明確になっても、それでもなお「行きたくないよな……」と思う人もいるでしょう。当然のことですが、そう考えてしまうのには理由があるはずなので、その理由を明確にしましょう。仕事に行きたくない原因がはっきり見えてくれば、解決法も自ずと見えてくるからです。
厚生労働省の「平成29年度雇用動向調査」によると、男性が仕事を辞める理由として最も多いのが「定年・契約期間の満了」です。次いで「労働条件」や「給料」など待遇面の不満が多いようです。
【男性編】仕事を辞める理由

また、女性が仕事を辞める理由として最も多いのは「労働条件」への不満です。次いで、「人間関係」の不満も仕事を辞めるきっかけになりやすいことが読み取れます。
【女性編】仕事を辞める理由

もちろん何も当てはまらないという人もいるでしょう。それでもこれの項目に対して何らかの不満がある場合もあるので、それを模索してみましょう。
仕事に行きたくないなら、「仕事に行きたい」と思える職場に転職する
先に述べた労働条件や給料など待遇面の不満、人間関係の問題は解決までに時間がかかります。「仕事に行きたい」と思える職場への転職を視野に入れてみるといいでしょう。
なお、弊社が2021年5月に転職経験者2,400名を対象にした調査を実施したところ、転職で「年収が上がった」と答えた人は685人と全体の28.5%でした。
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「行く理由」を考えてみる
最後に、「仕事に行くべき理由」についても考えてみましょう。そうすると、「お金を稼がないと食べていけないから」「社会人として人にかかわっていけるから」「職場の一員として役割を与えられているから」「働くのが義務だから」など、いろいろな理由が出てくるはずです。
中にはただ漫然と「仕事に行きたくないな」と思っている人も少なくありません。しかし仕事に行くことのモチベーションがはっきりすれば、「がんばってみるか」という気持ちになるでしょう。上で紹介した理由はほんの一例です。人それぞれに仕事に行くべき理由は違います。まずはそれを探してみましょう。
仕事に「行きたくない」人は理由を解消するために動いてみる
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体に異変は起きていないものの、仕事に行きたくないと思っているのであれば、まずは理由を明確にしましょう。理由がわかったら、その問題を解消できるように自分でできることに取り組んでみてください。そうすれば、仕事に対するモチベーションも上昇するはずです。ここでは職場の業務内容や人間関係など代表的な理由に関する対処法についてみていきまししょう。そして心当たりのある項目があれば、対策をさっそく講じてみてください。
業務内容が理由で仕事に行きたくない方
もし業務内容に不満を持っているのであれば、仕事を楽しめるようなルーティーンを自分で作ってみるのもおすすめです。例えば好きな曲を聴きながら出勤して、気分を上げてみることなら手軽にできるでしょう。また「これが終わったら好きなことをする」と、何か目標を立ててみることも一案です。例えば今任されている業務が終わったら、好きなものをたらふく食べる、温泉に出かけるなど、自分にご褒美をあげてみるのはいかがでしょうか?「今頑張れば楽しいことが待っている」と思うことで、興味のない仕事でも踏ん張れるはずです。
ワークライフバランスを重視している会社であれば、休暇が比較的取りやすいかもしれません。定期的に休暇を取り、仕事のことは頭から全て無くしてて、好きなことに取り組めば気分もリフレッシュできます。ストレスを過剰に抱えることがなくなれば、仕事に行きたくないという思いも払しょくできるでしょう。
このような対策でもなかなか気分が晴れない、休暇が取れないなどで問題を解決できなければ、上司に相談してみましょう。配置転換することで、何かやる気を持って取り組める仕事が見つかるかもしれません。そして社内での対策では無理というのであれば、転職も視野に入れてみるといいでしょう。
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人間関係が理由で仕事に行きたくない方
人間関係で悩んでいるのであれば、自分を変えてみることが大事です。相手を変えるのはなかなかできることではありません。相手が無理なら自分を変えることです。例えば環境を変えてみましょう。担当している仕事内容を変えてみる、もしくは部署の移動を申し出てみるなどが方法として考えられます。現状を変える、いやな人と顔を合わさない環境を整備すれば、仕事に行きたくない理由もなくなるはずです。
実際、人間関係に悩んで医療機関を受診して、診断書を書いてもらったという体験談も見られます。その診断書を人事課に出して、配置転換をお願いしたらうまく行ったそうです。嫌な相手がいる場合、その人と距離を置くことが何よりの特効薬です。もし配置転換できなければ、その人とは必要最低限の接触に留めることを考えましょう。そうすれば自分が嫌な思いをすることも少なくなるはずです。
どうにも難しいようであれば、信頼できる人に相談してみるとよいでしょう。その人が何らかの解決策を提示してくれたり、会社に掛け合ってくれたりして現状打破できる可能性があるからです。そこまでいかなくても悩みを吐露することで、心が少しでも軽くなるはずです。
仕事以外の理由で仕事に身が入らず行きたくない方
実は仕事に行きたくない理由が仕事そのものではなかったというケースも少なくありません。例えば休み明けで出勤するのがつらいというパターンも考えられます。特に連休などの長期休暇明けは、仕事に行くときに憂鬱になってしまうものです。これは休み気分がまだ続いているからです。この場合、休みの過ごし方を見直しましょう。
例えば平日では充分睡眠時間が取れないので、休日になると、しっかり寝る人もいるでしょう。しかし平日と休日の睡眠パターンが違うと、休み明けがつらくなります。例えば朝起きる時間は一緒にする、睡眠時間を長くしたければ早めに床に就くなど、できるだけリズムを崩さないようにすることが大事です。
また会社にいる時には、本来の自分を出せないためフラストレーションがたまっているという理由も考えられます。この場合、思考を変えてみるといいでしょう。素の自分を出せないのは「普段のキャラを出したら周りから嫌われるかも」と思っているからです。しかし万人に好かれる人間などいません。いきなりキャラを変えるとびっくりされるので、飲み会などで普段の自分を出してみるのはどうでしょうか。お酒の席であれば、多少の無礼も許されることが多いからです。
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仕事に「行けない」方は要注意
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仕事に行きたくないと思いつつも出勤できている人はまだ大丈夫です。より深刻なのは、気持ちだけでなく体も仕事を拒否している場合です。仕事に行こうと思っても行けないなど、体に具体的な症状の現れている人は、早急に何らかの対処をすべきでしょう。どのような症状が出てくれば、要注意状態なのかについて以下で詳しく見ていきます。
注意が必要な症状
- 朝に泣くなど身体に支障をきたしている
- 休日も無気力に過ごしてしまい何も手につかない
- 楽しい気分になる時間が極端に減っている
朝に泣くなど身体に支障をきたしている
朝起きたときに別に悲しいことがないにもかかわらず、涙が出てくるという人が時折います。もしこのような症状に心当たりがある、過去何度か経験があるというのであれば要注意。これはもしかするとうつ病を発症している可能性も出てくるからです。他にも下記のような症状があれば、うつ病を疑ってみてください。
- よく眠れない
- 食欲がない間
- 疲れが取れない
- 動悸がする
もしうつ病を発症している場合、それでも仕事に出かけようとするのは、むしろ逆効果です。ひどくなると体を起こすことすらできなくなる場合もあると言われています。心当たりのある人は精神科など医療機関の受診をおすすめします。うつ病と診断されたら、迷いなく会社は休みましょう。
休日も無気力に過ごしてしまい何も手につかない
休日何もやる気が起きない、寝たきりになってしまう人も要注意です。休日昼くらいまで眠り続けスッキリするのであれば、ただ疲れがたまっているだけでしょう。しかし1日中眠り続ける、食事とトイレ以外がずっと横になっている場合、無意識のうちに現実逃避している可能性があります。心理学的にいうと防御機制の働いている状態です。精神的安定を保つために、潜在的に自分を守ろうとする本能的なものです。
眠っている間は現実の煩わしさを忘れられ、頭も休められます。それが普通以上に続くとなると、休日が明けたらまた仕事に出かけないといけない現実から一時的にでも逃避したいという思いが働いています。これもかなり深刻な状態なので、何らかの対処をした方がいいでしょう。
楽しい気分になる時間が極端に減っている
休日になってもなかなか楽しめない、趣味など好きだったことに対してもやる気が起きないと思っているのであれば、これも要注意ポイントとなります。好きなことに関心がなくなるというのは、うつ病の代表的な症状の一つだからです。休日が終わったら、夜が明けたらまた仕事が待っている、辛いことが先にあると思うと、たとえ現在休みでも心が晴れないのです。うつ病がひどくなると、悪い方向に考えて眠れなくなる、最悪死にたくなる人も出てきます。楽しいと思えることが少なくなっているようであれば、これも医療機関などで専門家の診療を受けたほうがいいでしょう。
仕事に行きたくない理由を見極めて対処していこう
仕事に行きたくないという思いがあれば、それにまずは向き合ってみることです。そして原因を突き止めて、それに合わせた対策を講じることが大事です。ただし体に何らかの異変がすでに起きている場合は、心の病を発症している可能性が考えられます。この場合速やかに医療機関を受診して、本格的な治療を進めるべきです。なぜ会社に行きたくないのか、まずは自問自答してみましょう。
調査概要
実査機関 | 株式会社クロス・マーケティング |
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調査目的 | 転職エージェント各社の利用状況および満足度に関する調査 |
調査対象 | 転職経験のある国内の20歳以上の男女 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
調査対象者数 | 2400名 |
調査実施期間 | 2021年5月 |
調査対象地域 | 日本国内 |
母集団 | 転職経験のある20歳~59歳の男女2400名 |