転職活動は、人生を左右するといっても過言ではない重要イベントです。しかし、その過程で、書類選考や面接をうまく通過できず悩んでしまうこともあるでしょう。一人で転職活動をしていて、不採用の知らせばかりが届くと気分も落ち込んでしまいます。

そんなときは、転職エージェントに登録してアドバイスを受けるとよいでしょう。とはいえ、「さまざまな転職エージェントの中から、どれを選んだらよいかわからない」という人もいるかもしれません。

この記事では転職エージェントの選び方を解説します。転職エージェントを利用する際の流れや良い転職エージェントの見極め方、タイプ別のおすすめ転職エージェントなども紹介するので、参考にしてみてください。

転職エージェントの魅力とは

(画像=PIXTA)

転職エージェントとは人材紹介サービスの一つで、さまざまな形で転職活動をサポートしてくれます。一般的な転職エージェントのサービス内容は以下のとおりです。

● 転職のプロの視点からの企業紹介
● 応募書類の添削
● 面接対策
● 面接日や入社日の調整
● 採用条件の交渉

転職エージェントは、初めての転職で何から手をつけたらよいかわからない人におすすめしたいサービスだと言えます。なぜなら以下のような魅力があるからです。

● 利用料金がかからない
● 求職者に合った企業をマッチングしてくれる
● 転職エージェントの登録者しか知ることのできない求人情報がある
● 書類選考や面接の通過率を上げるアドバイスをしてくれる
● 年収などの採用条件の交渉を代行してくれる
● 転職に関する悩みに電話やメールで相談に乗ってくれる

最も大きなポイントは、利用料金がかからず、不要になればいつでも退会できるところです。転職エージェントの担当者と相性が合わない場合、同じ転職エージェント内で担当者を変えたり、別の転職エージェントに変えたりすることも簡単にできます。

転職エージェントの選び方

次に転職エージェントの選び方を解説します。転職エージェントは2つのタイプに分類でき、自分に適しているものを選択したほうがよいでしょう。

総合型か特化型か

総合型転職エージェントでは1つの業界や業種に絞らず、さまざまな求人を取り扱っています。

転職エージェントの担当者とキャリアカウンセリングを行う中で、今の業界や業種よりも適したものがあれば、これまでとは異なるキャリアのあり方を提示してくれるでしょう。希望する業界や業種が特になく、幅広い視野で転職を考えたい人におすすめです。

一方、特化型転職エージェントは、すでに希望する業界や業種が決まっているケースに適しています。特定の業界や業種に精通した担当者がおり、業界特有の専門知識も持ち合わせているため話しやすいでしょう。

今までに培った自分の専門性をさらに伸ばしたいという人におすすめです。

総合型を2、3社登録し、専門があれば特化型に1社登録する

転職エージェントによって取り扱っている求人情報が異なるため、複数のエージェントに登録するとよいでしょう。基本的には、総合型を2、3社登録します。希望する業界・業種の特化型があれば、さらにもう1社登録するという進め方がおすすめです。

総合型には、対応範囲が広く、さまざまな情報を収集できるメリットがあります。業界や業種の動向に詳しく、専門知識に長けている担当者が多い特化型と併用することで、効果的に転職活動を進めることができるでしょう。

転職エージェントを選ぶ際の基準?

紹介件数が多い

転職エージェントを選ぶ際には、まずは求人数に注目しましょう。特に求人数が多い転職エージェントは、「リクルートエージェント」と「dodaエージェント」です。

リクルートエージェントは業界最大手で、10万件以上の非公開求人を抱えています。求人数が多いと、希望条件にマッチングした求人を紹介してもらえるチャンスも多くなるでしょう。

自分の年代や希望年収に近い求人が多い

転職エージェントの対象年齢層にもこだわりたいところです。30代後半以降向けの管理職への転職や、年収が高いハイクラス人材の転職を専門的に扱っているところもあります。

20~30代前半の初めての転職におすすめの総合型転職エージェントとして、「マイナビエージェント」が挙げられます。大手転職エージェントと比べると求人数がやや少ないですが、若手人材の転職サポートに強いという特徴があります。第二新卒も手厚くフォローしてくれます。

口コミで評判をチェック

各転職エージェントの評判をチェックして、最適なところを選ぶ方法もあります。

例えば「パソナキャリア」は、利用者満足度が高い転職エージェントです。担当者からの推薦で競争率の高い企業の面接に進めたり、幅広い求人を紹介してもらったりすることで、視野が広がったという声もあります。2019~2021年のオリコン顧客満足度調査でNo.1の転職エージェントにもなっており、的確なアドバイスをもらえるでしょう。

転職エージェントの利用の流れ

転職エージェントを利用する際の流れを解説します。大まかな流れを把握しておくことで安心して利用できるでしょう。

エージェントに登録

まず転職エージェントの公式サイトにある申し込みフォームに必要事項を入力します。転職希望時期や希望勤務地、現在の職種などを入力しましょう。入力が済んだら、申し込みフォームを送信するだけです。3分もかからずに次のステップへ進めます。

エージェントから面談の連絡がある

次に、申し込み内容を確認した担当者から面談の連絡がきます。面談は、キャリアカウンセリングと呼ばれることもありますが、いずれにせよ担当者と1対1で今後のキャリアについて話し合います。対面だけでなく電話で対応してくれることもあります。

その後、面談でヒアリングした情報をもとに転職の支援が始まります。事前に自分でもキャリアの棚卸しや転職目的の明確化などを行っておくとスムーズです。

利用料金は無料

求職者は、転職エージェントに利用料金を支払う必要がありません。求職者に求人を紹介し、紹介先の企業に求職者が入社した時点で、成功報酬として企業からコンサルティングフィーを受け取っているためです。

転職エージェントによっては、求職者が入社後半年以内に退職した場合は企業にコンサルティングフィーを返金するというルールを設けているところもあります。

転職エージェントの見極め方

続いて、良い転職エージェントの見極め方を解説します。

カウンセリングが丁寧

カウンセリングの丁寧さはひとつの判断軸です。希望条件に対して的確に、ときには厳しいアドバイスもしてくれる担当者は信頼できます。特化型の転職エージェント担当者は、専門用語を熟知しているので、カウンセリングでも的確なアドバイスが受けられるでしょう。

条件に合ったピンポイントの求人を紹介してくれる

「良い企業です」や「やりがいのある仕事です」といった抽象的な言葉の説明に留まらず、求職者の条件に合ったピンポイントの求人を紹介してくれる転職エージェントは役立ちます。一方、誰にでも当てはまる適当な言葉を並べる担当者は信頼できません。

人間的に信頼できる

転職エージェントの担当者は、営業ノルマがあります。そのため、不誠実な転職エージェントでは、半ば強引に応募させたり、入社をすすめたりすることもあるようです。求職者の身になって考えてくれて、人間的に信頼できるかどうかをチェックしてください。

アフターフォローなど連絡をマメにしてくれる

担当者は、複数の求職者に対応しているため、電話やメールなどのアフターフォローが遅れることもあります。とはいえ、24時間以内に連絡がなかったり、折り返し連絡するといって音沙汰がなかったりすることが繰り返し続くようであれば、見切りをつけたほうがよいでしょう。

自分で紹介された会社を口コミなどで調査する

転職エージェントの担当者から聞いた情報を、ひと手間かけて自分で確かめることも大切です。転職エージェントにとって都合の悪いことや話したくないことを隠している可能性もゼロではありません。最終的に責任を持つのは自分自身なので、気になることがあればリサーチしましょう。

優秀なエージェントに会うには?

優秀なエージェントに会うためのポイントを解説します。

自分の希望を明確にしておく

転職エージェントの公式サイトから申し込みフォームを送信する際は、自分の希望を明確に提示しましょう。「私は営業職を希望する20代です。自分に似た転職経験がある人に担当していただきたいです」などと希望を伝えると、実現することもあります。

ダメなら別の担当者に変えてもらってもよい

担当者との相性が悪ければ、変更してもらうことも可能です。例えば、レスポンスが非常に遅かったり、届くメールがテンプレートで頼りなかったりするなら、臆することなく変更を申し出ましょう。その際に、どこが合わなかったかを明確に伝えることをおすすめします。

一般的な転職のためのエージェント4選

ここで、一般的な転職活動に向いている転職エージェントを4社紹介します。

   リクナビ
エージェント
 doda
エージェント
 マイナビ
エージェント
 type
転職エージェント
 取り扱い求人数  24万件以上  約10万件  7万件以上  -
 公開求人数  10万件以上  -  2万件以上  -
 非公開求人数  14万件以上  -  約5万件  -
 対象地域  全国  全国  全国  全国
 主な特徴  転職支援実績No.1  業界最大級  20代に信頼されている転職エージェントNo.1  女性の転職に強い
 運営会社 株式会社
リクルートキャリア
パーソナルキャリア 株式会社 株式会社
マイナビ
株式会社
キャリアデザインセンター

リクルートエージェント

良い口コミ
● 担当者が熱心
● 対応が丁寧

悪い口コミ
● マッチング度が疑わしいこともある

「リクナビエージェント」は、転職支援実績No.1の転職エージェントです。業界最多の非公開求人から希望に沿った求人を紹介し、転職を成功に導いてくれます。独自に分析した業界・企業情報の提供などの転職サポートも充実しているので、信頼できるでしょう。

公式サイト:リクルートエージェント | 公式サイト

dodaエージェント

良い口コミ
● 転職事情を詳しく教えてくれる
● 担当者の理解力がある

悪い口コミ
● 担当者は若い人が多い印象

「dodaエージェント」は、特定業種のアドバイスに強みを持つ担当者のサポートが受けられる転職エージェントです。「担当者のレスポンスが早い」というポジティブな評判が多く、スムーズなやりとりにも定評があります。

公式サイト:dodaエージェント | 公式サイト 

マイナビ エージェント

良い口コミ
● 対応が親切
● 本音で話してくれる

悪い口コミ
● 入社への圧力を感じることもある

「マイナビ エージェント」は、求人数が多く、初めての転職に対する支援体制が整っている転職エージェントです。20代に信頼されている転職エージェントランキングではNo.1になりました。丁寧な応募書類添削や面接対策が魅力です。

公式サイト:マイナビエージェント | 公式サイト 

type転職エージェント

良い口コミ
● 心強いアドバイスをくれる
● マッチングした求人を紹介してくれる

悪い口コミ
● 面談の質が低く感じた

「type転職エージェント」は、大手と比べると求人数が少ないものの、利用者満足度が高く、評判がよい転職エージェントです。とりわけ30代女性向けの求人が多いという口コミもありました。家庭の事情も考慮した転職をしたい人にもおすすめです。

公式サイト:type転職エージェント | 公式サイト 

ハイクラス転職向けのエージェント4選

続いて、高年収層に特化した転職エージェントをチェックしましょう。

   ビズリーチ  キャリアカーバー  転機  JAC エージェント
 取り扱い求人数  -  -  -  -
 公開求人数  9万件以上  -  -  -
 非公開求人数  -  -  -  -
 対象地域  全国  -  全国  全国
 主な特徴  国内最大級の
ハイクラス転職サイト
 スカウト制  ハイクラス・エグゼクティブ向け  30~50代向け
 運営会社 株式会社
ビズリーチ
株式会社
リクルートキャリア
レイサス
株式会社
株式会社
ジェイエイシーリクルートメント

ビズリーチ

良い口コミ
● けっこうスカウトがくる
● スキルがあると相性がよい

悪い口コミ
● 条件に一致しない案件が出てくる

「ビズリーチ」は、ハイクラス人材に人気の転職エージェントとして有名です。年収1000万円以上の求人が全体の3分の1以上を占めており、経営幹部などプロフェッショナル人材向けの高年収求人が多数掲載されています。

公式サイト:ビズリーチ | 公式サイト 

キャリアカーバー

良い口コミ
● 収入が高い求人が多い
● 大手の求人もある

悪い口コミ
● 求人数はそれほど多くない

「キャリアカーバー」は、会員登録したらスカウトを待つだけでよいという手軽さが人気の転職エージェントです。求職者のレジュメをヘッドハンターがチェックし、経歴やスキル、条件に応じてマッチングする求人を紹介してくれます。忙しくてあまり転職活動に時間をかけられない人におすすめです。

公式サイト:キャリアカーバー | 公式サイト 

転機

良い口コミ
● 経営者と話せた
● 求めている情報を得られた

悪い口コミ
● 紹介数は多くない

「転機」は、ハイクラス・エグゼクティブ向けの求人を抱える転職エージェントです。新規事業の立ち上げや海外進出の経験など、卓越したスキルとノウハウを持っている人にぴったりでしょう。企業成長の要となる人材が求められています。

公式サイト:転機 | 公式サイト 

JACリクルートメント

良い口コミ
● 紳士的な対応をしてくれた
● 登録ブースがきれい

悪い口コミ
● 放置された

「JACリクルートメント」は、ハイクラス向け転職支援で国内有数の実績を誇る転職エージェントです。社内教育制度の厳しさは業界内でも有名で、優秀なコンサルタントがそろっていることで知られています。他社の担当者では満足できなかった人におすすめです。

公式サイト:JACリクルートメント | 公式サイト 

専門職系なら:迷わず専門に特化したサイトに登録

ITエンジニアや弁護士、税理士などの士業へ転職するなら、専門に特化した転職エージェントへの登録がおすすめです。

   特化型の転職エージェント
 ITエンジニア  レバテックキャリア
 弁護士  NO-LIMIT
 税理士  マイナビ税理士

独自のコネクションを持っていることが多く、転職を有利に進められるでしょう。面接に担当者が同行し、フォローしてくれるところもあります。

エージェントは自分と相性の良いところを選ぼう

転職エージェントには総合型や特化型などさまざまな種類があるので、自分と相性が良いところを選びましょう。転職エージェント選びは、お見合いに例えられることも少なくありません。まずは、どのような特徴のエージェントなのかを理解するところから始めるとよいでしょう。