実際に500万円ほどの年収を得ている人はどのようなライフスタイルなのでしょうか。この記事では、年収500万円の人の職種や生活水準などの実態についてまとめました。

年収500万円はどんな人がもらっている?

(画像=PIXTA)

ここでは、年収500万円をもらっている人はどんな人なのかを、さまざまな観点から見ていきましょう。

30代、40代は学歴が良くても500万円超えは難しい

学歴による年収の違いは存在するのでしょうか、以下の図を見てみましょう。

 学歴別平均年収  男女計
 大企業  中企業  小企業
 大学・大学院卒 30~34歳:332.6万円
35~39歳:390.4万円
40~44歳:448.9万円
45~49歳:504.3万円
30~34歳:291.3万円
35~39歳:335.7万円
40~44歳:385.9万円
45~49歳:425.5万円
30~34歳:277.1万円
35~39歳:313.1万円
40~44歳:352.7万円
45~49歳:376.1万円
 高専・短大卒 30~34歳:271.3万円
35~39歳:288.6万円
40~44歳:316.8万円
45~49歳:341.9万円
30~34歳:253.8万円
35~39歳:272.8万円
40~44歳:290.4万円
45~49歳:315万円
30~34歳242.9万円
35~39歳:262万円
40~44歳:275.6万円
45~49歳:292.6万円
 高校卒 30~34歳:256.4万円
35~39歳:280.6万円
40~44歳:306万円
45~49歳:330万円
30~34歳:235.4万円
35~39歳:254.6万円
40~44歳272.7万円
45~49歳:287.4万円
30~34歳:237.1万円
35~39歳:257.8万円
40~44歳:272.2万円
45~49歳:280.1万円
 中学校卒 30~34歳:237.1万円
35~39歳:257.8万円
40~44歳:272.2万円
45~49歳:280.1万円
30~34歳:235.6万円
35~39歳:258.4万円
40~44歳:259.5万円
45~49歳:260.2万円
30~34歳:243.9万円
35~39歳:265.1万円
40~44歳:275万円
45~49歳:286.3万円

出典元:学歴別 | 令和元年賃金構造基本統計調査 | 厚生労働省

この表を見ると、平均年収500万円を超えているのは、大学・大学院卒で大企業に所属する45~49歳のみであるということがわかります。

おそらく、この表の数字を見て、予想よりも低いと思った方は多いのではないでしょうか。また、学歴による年収の違いは実際にあるようです。しかし、50歳以下で年収500万円を超えるためには、勉学以外にも相応の努力が必要であるということも伺えます。

500万円近い賃金をもらう30代40代は職種も限られている

前章で、学歴がいい人でも年収500万円を超えるのは難しいということを解説しました。では、職業別による平均年収は一体どのようなものになっているのでしょうか。以下の図を見てみましょう。

産業別・企業規模別各年齢層の平均年収

 職種別平均年収  男女計
 大企業  中企業  小企業
 産業計 30~34歳:301.2万円
35~39歳:339.3万円
40~44歳:371.5万円
45~49歳:398.4万円
30~34歳:264.9万円
35~39歳:292.2万円
40~44歳:315.8万円
45~49歳:336.3万円
30~34歳:251.4万円
35~39歳:274.4万円
40~44歳:292.7万円
45~49歳:302.5万円
 鉱業・採石業・砂利採取業 30~34歳:373.5万円
35~39歳:430万円
40~44歳:478.7万円
45~49歳:515.6万円
30~34歳:316.2万円
35~39歳:330.1万円
40~44歳:384.3万円
45~49歳:408.3万円
30~34歳:246.5万円
35~39歳:260.3万円
40~44歳:273.6万円
45~49歳:278.8万円
 建設業 30~34歳:339.8万円
35~39歳:369.8万円
40~44歳:417.7万円
45~49歳:473.4万円
30~34歳:283.6万円
35~39歳:323.1万円
40~44歳:359.7万円
45~49歳:393.3万円
30~34歳:275.1万円
35~39歳:295.6万円
40~44歳:319.2万円
45~49歳:338.5万円
 製造業 30~34歳:292.1万円
35~39歳:335.5万円
40~44歳:363.8万円
45~49歳:398.2万円
30~34歳:245.5万円
35~39歳:272.7万円
40~44歳:299.2万円
45~49歳:324.4万円
30~34歳:233.2万円
35~39歳:254.8万円
40~44歳:269.3万円
45~49歳:279.8万円
 電気・ガス・熱供給・水道業 30~34歳:376.2万円
35~39歳:433万円
40~44歳:471.8万円
45~49歳:522.6万円
30~34歳:262.4万円
35~39歳:310.5万円
40~44歳:351.6万円
45~49歳:386.1万円
30~34歳:270.1万円
35~39歳:293.8万円
40~44歳:325.3万円
45~49歳:358.8万円

出典元:産業別 | 令和元年賃金構造基本統計調査 | 厚生労働省

これを見ると、「鉱業・採石業・砂利採取業」や「電気・ガス・熱供給・水道業」関係の職業かつ大企業に属している場合、45~49歳あたりで年収500万円を超える可能性があるということが分かります。

30代は大企業勤めでも500万円超えは難しい

一般的に、大企業に勤めていればすぐに年収500万円を超えるイメージがあるかもしれません。では、実際はどうなのでしょう。大企業の平均年収を年齢別に見てみましょう。

 年齢別平均年収  男女計
 大企業
 ~19歳  184万円
 20~24歳  224.1万円
 25~29歳  265.6万円
 30~34歳  315.3万円
 35~39歳  358.8万円
 40~44歳  396.8万円
 45~49歳  429.5万円
 50~54歳  478.2万円
 55~59歳  473.4万円

出典元:企業規模別 | 令和元年賃金構造基本統計調査 | 厚生労働省

たとえ大企業であったとしても、30代だと年収は300万円台あたりという結果でした。勉学に励み、就活がうまくいって大企業に入るとい理想的な道筋を歩んでも、年収500万円に到達するのはそう簡単なことではないようです。

40代以上の情報通信、マスコミなら500万円超えは可能

これらのデータを見る限り、サラリーマンで年収500万円の壁を超えるのは難しいということが分かります。ただし限られた職種ではありますが、大企業の情報通信やマスコミなどは40代の若さで年収500万まで到達できるでしょう。

また、この調査結果はあくまで「平均年収」です。若くても会社で素晴らしい結果を残し、出世街道を歩むことができれば、50代を待たずして年収500万に近づけるでしょう。

女性は本当に婚活で500万円以上の男性を求めているのか?

婚活でよく聞く条件として、「年収500万以上でないといけない」という話を耳にすることがあります。かし、日本はバブルがはじけてから長年の不況が続いていており、女性の価値観も変化しています。現在の女性の価値観を考えていきましょう。

400万円あたりで妥協か

かつて、女性が男性を選ぶ基準に「3高(高身長・高学歴・高年収)」と呼ばれる基準がありました。しかし、長年の不景気の影響で今は「3平(平凡な顔・平均的な年収・平穏な性格)」という基準に変わったとされています。

では、実際はどのような数字になっているのでしょうか。明治安田総合研究所が2016年に発表した、第9回 結婚・出産に関する調査のうち、「20・30代未婚女性が結婚生活を送るために最低必要だと思う世帯年収」によると、未婚女性が求める平均年収で一番多いのは、400~500万円でした。しかし、結婚を一番考えている人が多いであろう30代の男性の多くは、400万円ですら到達していない人がほとんどです。

世の中の女性の希望年収と実際に男性が稼ぐ平均年収には、まだ少しギャップがあるようです。ただ、このグラフをみると「3平」という言葉の通り「普通」を求めるようになってきていることもわかります。

出典元:20~40代の恋愛と結婚-第9回結婚・出産による調査より- | 明治安田生活福祉研究所

共働きであればいいのでは

昭和の時代の男性は、一度就職すれば中卒や大卒など学歴関係なく全員が終身雇用制でした。さらに高度経済成長期やバブル経済などで待遇も給与もよかったのです。

また、今よりも女性の働く場所があまりなかったため、専業主婦が主流でした。しかし、現在は終身雇用制度が終わりを告げ、景気も低迷しています。また、女性の社会進出も昭和の時代と比べて増えました。

このような時代背景により、現在では共働きを良しとする風潮が広がりつつあります。その流れもあいまって、女性が男性に求める平均年収は徐々に下がってきているのです。「結婚に必要な年収」は「男性に求める年収」ではなく、「共働きでの合計年収」のイメージで捉えている人も少なくありません。

年収500万円のイメージ

それでは年収が500万円あるとどのような生活水準になるのかを、世間のイメージと比較して解説していきます。ここでは、年収500万の内訳を「手取り400万+ボーナス(夏冬2回、2か月分)400÷16(12か月+ボーナス4か月)=月25万円」の一人暮らしと仮定して計算しています。

余裕を持った生活ができる

年収500万円あれば余裕のある暮らしができるイメージがあるかもしれません。では、手取り25万円と仮定して実際に計算してみましょう。

25万-(家賃8万円+水道光熱費2万円+食費3万円+通信費2万円+交際費5万円)=貯金5万円

家賃8万円の賃貸で、飲み会などの交際費を5万円ほど使ったとしても、毎月5万円は貯金できる計算になります。ただし、これは一人暮らしの場合です。ご自身の家庭環境に応じて計算してみましょう。

家のローンが組める

年収が500万円あれば、十分に家のローンが組めるようになります。500万円の年収なら、だいたい約3000~5000万円ほどの融資が受けられます。

ただし、マイホームは借家とは違って家賃を払い続ければいいというものではありません。

何か修繕が必要になった際には業者を自己負担で手配し、火災や地震に備えて、保険などの加入も必要になります。マイホームを建てる前に、いくらかかるかを確認しておきましょう。

車はどんなものが持てる?

いい車を持つことは男性にとってステータスになります。では、年収が500万円あればどんなレベルの車が持てるようになるのでしょうか。

無難なのはおおよそ200万円まででしょう。というのも、車は年収の3分の1か、半分までで抑えなければ家計を圧迫してしまうためです。

例えば、JAバンクのマイカーローンシミュレーションによると、250万円の車を買った場合、金利3%、返済期間5年だと、月々の返済は約4万4000円になります。(ボーナス月は+3万円)年収500万円であれば、このくらいの出費は問題ないでしょう。

子供の学費も必要

子供ができると、想像以上にお金が出ていきます。その出費の中でも、多数を占めるのが学費です。幼稚園から大学まですべて国立に進学したとしても、約500万円は最低でもかかってくるでしょう。

また、学費以外にも部活動や習い事などの費用も考えなくてはいけません。そのため、年収500万円では子供を育てることはもちろん可能ですが、あまり贅沢はできないといったイメージになるでしょう。

500万円は結婚して生活するイメージができる金額

年収500万円に対するさまざまな事実をお伝えしました。

年収500万円あれば、結婚して子供ができても散財しなければ生活の資金に困ることはないといってよいでしょう。このような事実を踏まえると、女性が婚活の際に年収500万円以上を求めるのも合理的な考えといえます。

ただし、現実的な問題として年収500万円を超える年収の持ち主はそうそういないという問題を無視することはできません。多くの女性は共働き年収でも構わないと現実的に考えていますが、より安心できる生活を目指して、年収を上げていきたいと考えている場合は、転職や起業を考えてみるのもありかもしれません。